他者は、私とは違う現実を見ている存在
慢性疾患に対し、日常的なセルフケアの変革を重ねていくのは、なんともノロノロしていると思われるかもしれません。
しかし考えてみてください。
そもそも、日本の企業社会は一気に暗くなったのではなく、大小様々な出来事を経験しながら、徐々に暗さを増してきているのです。長い時間をかけて悪化してきたのですから、長い時間をかけなければなかなかよくなることはない。だから、少しずつ変革的な対話を重ねることで、明るさを増していく方向に舵(かじ)を切っていくしかないのです。
時代は大きく変わっているように見えます。しかし、焦りは禁物です。
大小様々な問題が日々起きますが、その一つひとつに、着実な変革への糸口が「問題」として隠されています。
私たちはその問題を大切にしながら、一歩ずつ着実に、変革を進めて行く必要があります。飛び道具はないのですが、私たちには他者というやっかいな、しかし、とても大切な存在がいます。
他者は、私とは違う現実を見ている存在です。そのため、自分では気づけないことも、案外簡単に気づいて指摘してくれます。
互いに異なる視点から物事を考えるとき、新たな一歩が見出せるのではないでしょうか。
それは小さな一歩にすぎないかもしれませんが、確かな一歩なのです。
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