選考のあるインターンシップに積極的に参加するメリット

インターンの選考プロセスは、企業によってまったく違う。

志望動機を200文字程度で聞くだけのシンプルなものがある一方で、GDや面接などを含め本選考と変わりないほど念入りな選考プロセスを踏む企業もある。

僕は後者のインターンをおすすめする。

すすめる理由はいくつもあるが、ここで強調したいのは「厳しい選考を受けてほしい」ということだ。なるべくきみの今の「等身大の実力」と向き合う機会を得てほしいと思っている。ここ数年のインターンの盛り上がりの中で、問題だと思っていることがある。それは「インターン選考を通過すると、学生が油断してしまう」こと。リクルートの調査を見ると、インターンよりも本選考のほうが、採用選考基準が「やや厳しい」「厳しい」と答えた企業の合計は9割以上だ。つまりほとんどの企業で、本選考と比べればインターンは簡単に通過しやすい。

選考プロセスの少ないインターンを通過して「俺は(私は)結構イケてるのではないか」と油断して向上心を失ってしまう学生が多い。こういう人たちは、さらに厳しくなった本選考の選考基準を前に、落とされ続けてしまう。ここ数年で就活に失敗する人、就職留年することになる人の典型的な例だ。

インターンを通過する人は、それだけの能力や魅力がある人たちだ。だからこそ、ちょっとした油断が未来の可能性を狭めてしまうことを、心から残念に思う。

志望業界の複数社がインターンの募集をしていたら「選考プロセスが多いものを選ぶ」ことを意識してみてほしい。仮に通過しなかったとしても、今のきみに足りないものに気づかせてくれるはずだ。本選考で挽回するために何をするべきかが見えてくる。

取り組み方次第で、インターンは自分にとっての大きなチャンスにもなるのだ。