約3年の月日をかけ、伝説の名著3部作・計4冊2000ページ超が1冊に凝縮された『最強のコピーライティングバイブル~伝説の名著3部作が1冊に凝縮! 国内成功100事例付き~』は高額書籍ながら、発売以来8刷のロングセラーとなっている。
鉄板の法則を「骨」とし、国内成功24業種100事例で解説した本書は、書店でもコピーライティングの定番書となってきた。
なぜ、この本は売れ続けているのか?
コロナ禍で「DX」や「D2C」に注目が集まる中、ますますコピーライティングの重要性が高まっている。そんな中、著者の横田氏が緊急寄稿した。

牛丼Photo: Adobe Stock

美味い牛丼vs安い牛丼

 ワクチン接種率が上がるにつれ、反比例して下がり始めた感染者数。

 岸田新政権も経済対策に舵を切る発言を口にし始めてきた。

 商売に携わっている方々、とりわけ飲食業界の方々にとって「我慢」という長いトンネルに、ようやく光が差し始めてきている。

 コピーライティングを教える筆者としては、商売人がコピーライティングいや顧客を惹き付けるコトバで、この商機をモノにして欲しいと願うばかりだ。

 では、どうやれば惹き付けるコトバを描けるのか?

 それは、過去結果を検証するのが一番の近道である。

 スマホをはじめ、日頃目にする広告は、ほぼすべからく2種類のキャッチコピーが展開されている。

 つまりあなたが見ている広告(A)と隣の人が見る広告(B)が同じ発信者からの広告だとしても、違うキャッチコピーが用意されているということだ。

 これはA/Bテストといって、広告効率を判断するやり方として、実は一般的な手法である。その結果、何が好反応かという検証結果が手に取るようにわかるのだ。

 たとえば、「美味くて安い」牛丼があったとする。

 お客さんには「美味い」「安い」のどちらが響くのだろう?

 そんな時、以下2種のキャッチコピーをテストするのである。

・A:「美味い牛丼」推しのキャッチコピー
・B:「安い牛丼」推しのキャッチコピー

 どちらか好反応のコピーを磨き続けていくのだ。

 この繰り返しを実行することが、顧客を惹き付け続けるシンプルな秘訣なのだ。

 先日、商機を何とかモノにしたい熱心な経営者からこんな質問があった。

「これまでにない、まったく新しい新商品の場合は、過去結果を検証できません。どうすればいいのですか?」

 極めていい質問である。

 そこで、あるフレーズを使ってみては、と助言した。すると1ヵ月後「大変なことになっています(汗)!」とただならぬ様子のメールが寄せられた。いったい何が起こったのだろうか?