それでも現場に川上の視点を持ってもらうべき
また、アーキテクトは全ての人がなる必要はなく、ざっくりといえば「10人に1人」(あるいは作業量でいえば全体の1/10)で良いということも、このモデルによって表現されています。
川上や川下というのも相対的なものですが、人間関係でもこのような関係は成り立っていると考えてよいでしょう。
ただし、これは単に10人に1人しか必要性がある人がいないという意味ではなく、全ての人は状況や環境に応じて複数の顔を使い分けているはずで、その点ではどんな人にもここでいう「1番ピン」を倒す役割を演じる必要が出てくる場面があるのではないでしょうか。
現場の従業員は仕事上、お客様に一番近いところにいたり、製造ラインに一番近いところにいたりするはずです。現場を熟知したその人が「1番ピン」を倒す役割を持つことは、新たなビジネスチャンスを生むうえで極めて有効です。