オンラインは人が教える効果を
最大化させる手段に過ぎない

顧客ニーズに愚直に向き合う文化が<br />質とスピードを両立したサービスを生む生徒側から見た「そら塾」授業画面

 オンラインでの授業は、コロナ禍においては安全というメリットがある一方、対面に比べて授業の雰囲気をつかみづらいというデメリットもあります。そのため、生徒の緊張をほぐして発言しやすい空気をつくるための時間が、対面授業の場合よりも一層重要になります。とはいえ、講師に「積極的にコミュニケーションを取りましょう」と言うだけでは、どうすればよいのか分からないはずです。講師によって、授業の質に差が生まれてしまいかねません。

 そこでそら塾では、80分の授業のうち1割にあたる8分間は、コミュニケーションに費やすことを講師に明示しました。冒頭に2、3分、授業の間に5、6分を割いて、必ず1人の生徒に対してコミュニケーションを図りましょうと、分かりやすく指示したのです。これならば、対面による森塾と比較しても、遜色のない授業が実現できます。

 そら塾が目指したのは、テクノロジーありきの教育ではありません。あくまでも、人が教えることによる効果を最大化させる手段として、テクノロジーを取り入れたに過ぎません。私たちの目指す教育は、どこまで行っても人が人を教えるところに本質があると考えています。

 テクノロジーを駆使してコンテンツの充実を図ることは不可欠ですが、生徒と講師がコミュニケーションを密にしながら、信頼関係を築き、学習に取り組むモチベーションを高めていくという人対人の重要性は変わりません。その上で生徒の成績を上げ、やればできるという自信を持ってもらうという私たちの目標を見失わない限り、どんな時代になろうとも、私たちは日本でダントツの「楽しく通えて成績が上がる塾」を目指していけると考えています。