本当に大事なこと

 大事なところなので、もう一度言う。

売れるために必要なのは、「アイデア」。
「アイデア」とは「PMM」のこと。
「PMM」を伝えるために必要なのが「言葉」。

 これまでのコピーライティングでは、「言葉」が前に出すぎていた。

 だから、「売れる言葉を使えば売れる」と勘違いされてきた。

 この誤解を根本的に見直すことで、あなたのビジネスは大きく変わる。

 具体的には今まで気づかなかった、商品・サービスの魅力、いや、あなた自身の魅力を再発見できる。

 あなたが生まれ持った才能を表現でき、喜びを感じながら、すばらしい商品・サービスが売れるようになる。これが真のコピーライティングだ

 我々が主催するコピーライティング講座では、「売れているLP・セールスレターを完全にコピーしてつくれば、同じように売れるか?」という質問がよく出る。

 答えは、「YES」でもあり、「NO」でもある。

 これはPMMがわかると理解できる。

 同じLP・セールスレターでも、売る相手や環境(=マーケット側)が違えば機能しないこともあるし、商品・サービスや提供者(=プロダクト側)が違うと機能しない場合もある。

 たまたまマネしたLP・セールスレターと、PMMが似ていればうまく機能するだろうが、「たまたま」に頼るわけにはいかない。だから、再現性のあるPMMを見出すプロセスが重要なのだ。

 プロダクトとマーケットがマッチしているかをすばやく確認・調整できれば、事業拡大の大きな武器になる。

 そもそもPMMがズレていると売れないので、武器というより必要不可欠な要素なのだ。

 マーケティングでは、「PMF」(Product Market Fit)や「PSF」(Problem Solution Fit)と呼ばれる概念もあるが、PMMはそのどちらとも少しニュアンスが違う。だから我々は独自に「PMM」と呼んでいる。

 PMFやPSFは、マーケットにプロダクト(商品・サービス)やプロブレム(問題)がフィットしているかという「状態」を指す概念にすぎない。それをフィットさせるにはどうしたらいいのか? は、具体的にはわからないのだ。

 一方、PMMは、具体的に何をすればプロダクトとマーケットがマッチするのか、方法論にまで落とし込んでいる。ここがPMFやPSFと決定的に違う

 再現性を帯びたPMMを見出す方法は、本書第6章のPMMを見出す「PMMサーチシート」で詳説しよう。

 次回は、PMMを表現する究極の質問について紹介しよう。

PS.1.『コピーライティング技術大全』の活用法を解説したセミナー動画をご覧いただけます。
(この動画は予告なく終了することがあります)

PS.2.本書の巻頭・巻末には、あなたの売上を劇的に上げる4つの武器【PMMサーチシート】【PMMセルフチェックシート】【「BTRNUTSS」見出しチェッカー】【PASBECONAテンプレート】があります。四半世紀の叡智を凝縮したもので、即効性と再現性が担保されています。

(本原稿は、発売たちまち大重版となった、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)