就職活動の最終段階にいる、23卒の学生へ

すでに内定をもらっている人は、ある程度心に余裕があると思う。あとは、自らのことを、自分の言葉で自信をもって語れるように、さらに磨きをかけてほしい。企業の人は自分たちの仲間を探している。「その仲間として、自分がいかにふさわしいのか」という仮説を立て、その精度を高めて面接に臨んでほしい。

今まで、就活がうまくいっていないという人もいるだろう。そうならば、今の段階で23卒として就職活動を続けるのか、24卒に切り替えるのか、卒業後に就職以外の選択肢がないか、を改めて考えてみてほしい。ただ、この時期なので、意思決定は2日~3日で行おう。このタイミングで自分と深く向き合い、自分の本音をみつけ、本当に進みたい方向へ向かっていこう。

これから就職活動の準備を進める、24卒の学生へ

今回述べたように、「内定しようとしている」のか、「仕事をしようとしている」のかは、就職活動の成否を分ける大きなポイントだ。そのためにも、「どんな業務がしたいのか・できるのか」「どの会社でならその業務に携われるのか」を早めに知っておきたい。夏インターンシップは、5Daysなどじっくりと参加できるものが多く、実際の業務を理解するのに非常に有益だ。

納得いく就活をする学生は、夏インターンシップを通して、「自分のやりたいこと」と「自分ができること」を認識し、本選考のエントリーシートや面接に向けて言語化している。

24卒の学生には自分の可能性に限界を決めず、たくさん挑戦してほしい。限られた時間の中でも精一杯挑戦し、行動することが、きみの未来やファーストキャリアを必ずよいものにする。失敗を恐れず早めに行動し、理想の自分に近づこう。

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。