「お金は欲しいけど、あんまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、自分の人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。
投資信託に投資をしてはいけない
株式投資にしても不動産投資にしても、投資には勉強が欠かせません。数多くの投資対象のなかから何に投資をするか選ぶとなると、本を読んだりして知識を得て、投資経験を重ねていく必要があるのです。
そんな「銘柄を選ぶのが面倒」という個人投資家の声に答えるべく開発された金融商品が「投資信託」です。それぞれの証券会社が選んだ国内外の株式や債券などを“詰め合わせパック”のようにして、投資家にウケのよさそうな商品名をつけて販売しています。
そうした金融商品を数多くリリースすれば、毎年どれかしらは大きなリターンを得られます。そして、過去に大きなリターンを得られた詰め合わせパックを前面に押し出し、投資家に販売して手数料収入を得るという仕組みです。
投資家にリスクを負わせて手堅く手数料を得るモデル
忘れてはいけないのは、投資において「過去のリターンの実績」と「これから先のリターン」には一切関係がないということ。過去にどれだけ右肩上がりで大きなリターンを得られた投資信託だとしても、この先も同じようなリターンを得られる保証はありません。
もちろん、証券会社は、そんなことは百も承知です。この先も儲かる確信を得ているのであれば、証券会社は自らその投資信託を買うでしょう。しかし、この先上がるかどうかわからないからこそ、価格変動のリスクは投資家に負わせて、自分たちは手堅く「手数料」を得るわけです。
つまり、投資信託を買う投資家は、「銘柄選びの面倒」から解放される対価として、証券会社に対して手数料を支払っているのです。
投資信託で大きな資産を築いた人に出会ったことがない
定年退職をして退職金が振り込まれた銀行から電話がかかってきて、投資信託などの資産運用を持ちかけられるケースは多々あります。特にリタイア世代の中高年は、銀行に対する信頼度が高いこともあり、銀行員を金融のプロとして信頼しがちです。
しかし、彼らは投資のプロではなく、手数料を稼ぐプロです。少なくとも私は、投資信託で損をした人にはたくさん会ったことがありますが、投資信託で大きな資産を築いたという人には、ただの1人も出会ったことがありません。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。