不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />ガラ空きなのに、なんでわざわざ隣に座る!?<br />無意識に距離をつめてくる「トナラー」の心理<br />どう対処したらいいのか?

パーソナルスペースに侵入してくる「トナラー」

「トナラー」ってご存じでしょうか? ガラガラの飲食店や電車内で、ほかに席がたくさん空いているにもかかわらず、わざわざ隣の席に座る人。ガラガラの大型商業施設の広い駐車場で、わざわざ隣にクルマを駐めてくる人。こういう行為をする人のことを「トナラー」と呼ぶみたいですね。

基本的には、あんまり気にしなくていいことなんですけれど、気になる人も多いでしょう。なぜなら、人には目には見えない感覚として、ほかの人に侵入されると不快に感じる「パーソナルスペース」があるからです。

どう思われてもいいから移動する

誰しも居心地のいい距離感があります。もし気になるのなら、そのままモヤモヤするのもなんですから、トナラーさんにどう思われても構わないので、場所を移動したほうがいいですよね。そうすることによって、そのトナラーさんが、さらに隣に移動してくることはないでしょうから。

そういう行動によって「ガラガラなのに隣にこられたらイヤだ」という意思表示くらいできないと、世の中は快適に暮らせないくらいに思ってもいいかもしれません。

不快感をなくすための行動を

パーソナルスペースの感覚って、人によってだいぶ違いますし、だからこそトナラーさんというのも存在するんだと思うんです。考え方によっては、これもひとつのダイバーシティ(多様性)といえるでしょう。

だからといって、「気にしなくていい」「そんなことは許容しましょう」といっても、気になる人は気になるものです。ならば、強い意志をもって場所を移動するなどして、不快感をなくすしかないということです。

いずれにしても、基本的にはたいした問題ではないですから、深く考えないようにしましょうね。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。