短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。
東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。発売前から「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題なのが注目の新刊『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を初公開する。
なぜ、10回やる前にやめてしまうのか?
前回、「成功する人は必ず知っている【10回に1回】の法則」を紹介した。
こんなに簡単な成功法則があるのに、なぜ多くの人が成功できないのか?
理由は2つある。
一つは、考えすぎてすぐやれないこと。
もう一つは、10回やる前にやめてしまうこと。
10回やれば誰でも成功するのに、ほとんどの人は10回やる前にやめてしまう。
やめてしまう3つの理由
やめてしまう理由は3つある。
1 心が折れる
最初から1回でうまくいくと思っていると、2、3回失敗するとショックが大きい。すぐ「もう無理」とあきらめてしまう。
こんなとき、一喜一憂せず、「どんな天才でも最初の9回は失敗する
「どんな凡才でも10回目は必ず成功する」と淡々と10回続ける。
すると10回目で必ずうまくいく。
2 時間切れ
仕事には締切がある。1、2回失敗するとスケジュールが狂い、10回やる前にタイムリミットがきてしまう。
なにごとも10回やらないと成果が出ないので、スケジュールを想定より10倍時間がかかる前提で組み、早目にスタートすべきである。
3 資金切れ
資金不足になると、やめざるをえなくなる。
どんなにすばらしいアイデア、天才的事業家でも、最初の9回は必ず失敗する。
多額の資金を一度に投入すると、致命傷を負う。
そうならないために、10回に分けて投資する。
成功したければ必ず10回やること。
そのために、
「最初の9回は必ず失敗する心構え」
「10回やる前提でのスケジュール」
「10回実験する前提での資金配分」
でやることだ。
そうすれば、あなたは必ず成功する。
(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)