明確なアカハラにネット上では批判一色

 ここまで明確な形で、大学内での性別による「優遇」(性差別)やアカデミックハラスメントが記録されたことはなかなかないのではないか。当然のことではあるが、ネット上では教授のメールや発言への批判一色となっている。

 このツイートに対しての反応は主に次のようなもの。

(1)このような実態があることにあきれる声
(2)学内の相談窓口に駆け込むより、今の時代はこうやってSNSにアップする方が早い対応につながるのではという意見
(3)男子学生に差別的であることはもちろん、女子学生にとっても危険であるという意見

 それぞれ説明不要だろうが、(3)について念のため記すのであれば、この告発を見た人の多くが、この教授が女子学生を積極的に採用するのは「接待をさせる」目的なのだろうと推測している。

 メールの返信を受け取ったのが本当に女子学生だった場合、拒否すればゼミに入ることはできないばかりか学内で不当な扱いを受けるかもしれないし、何も言わなければなし崩し的に「女子優遇」を受け入れたことになってしまう。究極の選択を迫られる構造がある。

 男子学生の告発は、男子学生への差別とともに、結果的に女性への学内でのハラスメントを明らかにしたとも言えるだろう。