浮気はいけない、分かってはいるけれど……
芸能人ではありませんが、こんなケースもあります。
「浮気がいけないことだと頭では理解している。でも、目の前にチャンスがあると思ったら、どうしても誘惑に負けてしまう弱いところがあるんです」と話すK也さん(36歳・会社員)は、4歳年下の妻と3歳になる子どもと暮らしています。
K也さんの妻は現在、妊娠中とのこと。「2人目の子どもの誕生が待ちきれない」と楽しそうに話すK也さん。順風満帆そのものに見える夫婦生活でしたが、実は現状に至るまでには“ひと騒動”あったといいます。
「1年半前に、僕の浮気が妻にバレまして……。浮気相手の子とは軽い気持ちで付き合っただけで妻には平謝りしたのですが、なかなか許してもらえなかったんです。というのも、好きだった仕事も育休に入ったことでキャリアが中断し、ほぼワンオペで子育てをしてきた妻は『好きでもない女と浮気をするヒマがあったら、どうしてもっと育児に協力してくれなかったの?』と。正論すぎて、何も言い返す言葉がありませんでした」
黙ったままのK也さんに向かって、妻はこう続けました。「別れてもいいけれど、離婚するなら子どもは私が引き取る。今住んでいるマンションの権利と毎月15万円の養育費ももらいます。慰謝料はあなたと相手の女、両方にしっかり請求するから覚悟して」。
不倫夫を許した妻からの「たった一つの条件」
K也さんいわく、「お金のことよりも、とにかく子どもと離れて暮らすことはできないし、離婚も避けたかったので『絶対に別れたくない。離婚しないでくれるなら、なんでもするから許してほしい』と妻に懇願しました」。
妻の出した条件は「本当にやり直したいなら、もう一人子どもをつくること。ゆるぎない家族の証しとして、あの子に弟妹をつくって2人の子どもに愛情を注ぎ、家族のことを最優先で考えてほしい」というものでした。
K也さんは「実は、これまで妻からは『2人目が欲しい』とせっつかれていたものの、最初の子どもが生まれてからはセックスレスだったんです。今回のことがあって、贖罪の気持ちで2人目の子づくりを頑張りました。実際に妻の妊娠が分かると、それはそれで『今度こそいい父親になろう』と思えてきて、子どもの誕生が楽しみで仕方なくなったんです」と語ります。
結局、家族として関係修復はできたものの、K也さんには自身が抱える不安材料もあるといいます。「正直な話、また僕の中の“浮気スイッチ”が発動してしまったらどうしよう、という思いもなくはない(笑)」とのこと。というのも、最近になって人事異動でK也さんの部下として配属になった20代の女性に「今度、二人で飲みに行きませんか?」と誘われているのだとか。「もちろん断るつもりですが、この先もまたそんなチャンスがめぐってきたら揺らがずにいられるかどうか……」。