「サレ妻」「不倫夫」それぞれの心理とは?

 不倫がバレた夫の妻が、子どもをつくることでもう一度やり直そうと夫婦関係や家族の立て直しを図るケースは、実は少なくありません。そこには、「夫のことがまだ好きだから」というより「夫のことを変えたい」と願う気持ちもあるようです。

 つまり、「夫への愛情がまだあるので、夫の気持ちを取り戻そう。独身時代の頃のように、情熱的な関係を再構築しよう」という夫の愛情を求めるものではなく、「『子はかすがい』というように、子どもが誕生すれば夫は家庭を顧みるようなり、よきパパ、よき夫に変わるはずだ」という“家族ファースト”を求める心理が働くのです。

 ほかにも、子どもをつくることで、「私たちの夫婦関係はいたって良好です」ということを広く示すアピールになるのも事実。家族の固い絆を見せることで、「だから私たち夫婦の間には誰にも入ってくることはできませんよ」といった浮気や不倫の抑止力の意味にもなる、と考える妻もいます。

 一方、夫のほうの心理も複雑です。自分の不始末を許してくれた妻に対しては、「もう二度と浮気はせず、家族を幸せにしよう」としっかり改心してポジティブにとらえる人が大多数を占める中、同じように「もう二度と浮気はしない」とは思いながらも、「これで一生、妻には頭が上がらないな」「この妻からは、もう逃れられないな」などと、ため息をつく人もいるようです。