カリスマ家政婦が遭遇
<好き、が原動力になる片づけ>
遭遇事件簿(3)ハワイアンズ愛と模様替え
すっきりした空間が好きで断捨離が得意なお母さまと、おっとりしてマイペースな小学校低学年の娘さんと3人で進めた片づけは、「ねえ、コレもう要らないんじゃないの?捨てる?」と前のめりになりがちなお母さまを、たびたび私が「…まあまあ、そうせかさずに」と制しながらの作業になりました。
まず目に入ったのは、「鬼滅の刃」グッズ。あれこれお尋ねしていると、娘さんもいろいろと思いを話してくれるようになりました。飾っておきたいグッズ、捨てるのは嫌だけど飾るほどでもないグッズ…。ところが、ある程度の違いが見えてきたところで、鬼滅よりも彼女を熱くさせているのが「スパリゾートハワイアンズ」なのだとわかってきました。
現地で撮った記念写真や、フラダンスの衣装、手作りのハワイ小物などが実はたくさんあるほか、お部屋全体もハワイアンな空間にするためにカーテンを替えたり、ウオールステッカーを用意したりして模様替えを進めていたとのこと。その背景には、「ハワイアンの雰囲気で部屋をまとめたい」というお母さまの気持ちも感じられました。
そこで、「鬼滅&ハワイアン」の両方を尊重するモノの仕分けを進めつつ、仕上げの段階で「鬼滅の刃とハワイアングッズを両方こうやって並べると、お互いがケンカしちゃう感じがするけど、どう思う…? どっちかに絞った方がいいかもよ」と語りかけた結果、「ハワイアンでいく!」と決まりました。
手間はかかりましたが、ていねいに時間をかけたことでお部屋の模様替えを完成させ、親子間の満足度・納得度もギャップなくまとめることができて、ホッとしましたね。