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共通テスト「絶対捨ててはいけない」問題3選Photo: Adobe Stock

解いてはいけない問題3選!

 本日は、共通テストで「絶対に捨ててはいけない」問題を紹介します。

 これまで英語や数学で「この問題は捨てましょう」と主張してきました。詳しくは『共通テスト英語「戦略的に捨てるべき」問題3選』『共通テスト数学「解いてはいけない」問題3選』の記事をご覧ください。

 本日は、逆に「捨ててはいけない」「少し時間がかかっても、粘って解き切るべき」問題を紹介します。

捨ててはいけない問題①漢文の最後の1問

 共通テストの国語は、現代文・古文・漢文の3部門で構成されています。

 そして、大問1・2の現代文や、大問3の古文の、最後の1問は、非常に難しい傾向にあります。全体の要約を要求したり、表現の機微にわたる問題であったりと、苦手な人は解けないことが良くあります。

 しかし、大問4の漢文は、最後の1問は、非常に平易な問題です。これは共通テストの問題製作者が配慮しているのだと思います。共通テストの国語は試験時間が厳しく、漢文の最終問題は、国語全体の最終問題でもあるため、あえて問題を簡単にしていると考えられます。

 しかも、配点は8点前後あります。各大問の最後の1問、考え抜いて粘るのであれば、漢文を粘りましょう。

捨ててはいけない問題②社会の「知らない知識」の問題

「知らないことが出題されたら、正解することはない」

 これは、試験の鉄則のように思えますし、実際、ほとんどの試験では当てはまります。

 しかし、共通テストの社会に関しては、例外です。実は、共通テストの社会は、多少知識が不足していても、推測やリード文を読むことで推測できることがあるからです。

 例えば、理系がよく選択する地理では、「知らないけど、多分こうでしょう」というような推測がハマることがあります。また、文系が2教科目として選択することが多い「倫理政経」では、リード文の会話を読むだけで、正解にたどり着ける問題が出題されます。

「社会=暗記教科」のイメージが強いため、知らないことが出題されたら諦める生徒も多いのですが、少し粘って、考えてみてください。特に、共通テストの社会は、他の教科と比べると、比較的時間にゆとりがあるため、考える時間もあるはずです。

捨ててはいけない問題③全教科「序盤」の問題

 共通テストは、「試験としてのイジワルさ」があまりありません。非常に受験生に親切な問題が多いです。

 具体的に言うと、英語のリーディングは高校入試のようなレベルの、非常に短い文から始まり、徐々に徐々に長く、難しい英語長文になっていきます。

 これが、他の試験であれば、開幕のこけおどしのように、1問目に難問を出してきて、受験生の心を折りに行くこともあるのですが、共通テストにはそれがありません。

 だからこそ、序盤の問題は、必ず解けるように対策をしておきましょう。例えば、国語は、大問1の評論文は、しっかり解けるように対策します。数学も、大問1に出題される「数1」「数2」にあたる部分を対策します。

 もちろん、「評論文」や「数1」「数2」が苦手であれば、「古文」や「数A」「数B」から解いてもかまいませんが、「最初に解く」と決めている大問は、多少の難問が出題されても解けるように対策をしてください。