差別発言・失言を繰り返してきた議員に相次ぐ批判

「命に関わる女性差別ない」(杉田水脈総務政務官、11月30日に塩村文香議員の質問に答えた際に発言)

 岸田文雄首相は第2次岸田改造内閣で数多の失言を繰り返してきた杉田水脈議員を総務政務官に登用。強い批判が上がっており、国会でもその過去発言について追及が相次いだ。

 立憲民主党の塩村議員が、2014年の内閣委員会で杉田氏が「日本に女性差別というものは存在しない」と発言したことについて問いただすと、「命に関わるひどい女性差別は存在しないという趣旨」と回答。野党議員から「DVは?」と言った声が上がった。

 翌日からは松本剛明総務大臣が杉田政務官に代わって回答する場面も見られ、もはや口を開けば失言しかねない杉田政務官を周囲が守っているような格好だ。

 この前には総務省が行っているSNSでの誹謗中傷対策「#NoHeartNoSNS」について「存じ上げません」とも答えており、一体どのような能力を見込んでの登用なのか理解が難しい。

パワハラと批判された発言

「訂正する必要ないって」(小池晃共産党書記局長、11月5日の党内報告会で発言)

 この日、司会進行を務めていた共産党の田村智子議員が、小池氏が名前を挙げた女性議員の名前について「松本ではなく松永」だったと訂正を述べた。

 その後、小池氏が田村氏に対して「ちゃんと松永って読んでるって」「訂正する必要ないって」と言い募り、「ごめんなさい」と田村氏が謝罪。この様子は動画配信され、小池氏が「松本」と言い間違えている様子も記録に残っていた。

 動画を見た人らが「パワハラ」「恫喝(どうかつ)体質」と批判し、小池氏は13日にツイッター上で謝罪。司会として当然の訂正をしただけの田村氏が謝罪をする様子は痛々しく、党内のパワーバランスを感じさせた。パワハラが常態化しているのであれば是正されるべきだろう。