このように、「人間の脳は、強く意識した特定の情報が入ってくるようになる」ということがわかっています。
わたしたちは普段から「見たい情報を見て、聞きたい情報を聞いている」といえるわけです。
生きているだけで成功体験が増えていく方法
そしてこれは、「自分」に対しても同様だということ。
実際、自分の強みを活かして会社を経営し、今は自己分析を教えているわたし自身も、会社員時代は「こんな自分に強みなんてあるわけがない」と本気で思って生きてきました。
すると、
“朝起きられず寝坊してしまった”、“提出した書類にミスがあった”、“仕事でクレームを受けてしまった”など、「できなかったこと」「評価されなかったこと」ばかりに自然と目がいくようになり、どんどん自信をなくしてしまっていたのです。
でも今思えば、「できていること」や「得意なこと」もきちんとありました。
たとえば「寝坊しなかった日」「書類をミスなくつくれた日」「クレームを受けずに仕事をした日」などもあったのに、それを「できたこと」として認識はしていなかったのです。
いくら自分の中に「強み」となりうる特徴があっても、「かけているメガネ」が曇っていては、決してその強みに気がつくことはできません。
だからこそ、もし「自分の強みを見つけたい」と本気で思ったら、まずは「自分にも強みがある」という思い込みのメガネをかける必要があります。
そのメガネをかけて生活していれば、不思議と「自分の強み」がくっきりと見えてくるようになるからです。