株式やNISA、iDeCoだけでなく
現預金も保有すべし

 今回の試算では65歳までの収支をトントンとしましたが、そこからさらに支出を減らし、黒字が出るレベルまで家計を改善できれば、仕事を少しだけ減らしてもいいでしょう。

 もっと早い(若い)時点で仕事を辞めたいのであれば、さらに家計を改善し、年間100万円以上の貯蓄ができるようになった時に再びご相談ください。再度試算をして回答します。

 最後に一つ気になったのが、Xさんは現預金をほとんど保有していないことです。相談文への記入忘れかもしれませんが、損失を出すリスクがあるほか、現金化に手間がかかる場合があることから、毎月の生活費の3~6カ月分程度は現預金として保有すると安心です。