一読のすすめ

 本書を手に取ったら、要約では取り上げられなかった「嫌われないリーダーの話し方」と「人前で緊張しない話し方」の章に加えて「部下の自己重要感を高めるリーダーが使っている魔法の言葉12選」をチェックしてみてほしい。「うん、いいねえ」「一緒に考えようか」「あなたがいてくれてよかった」など、相手の自己重要感を高める、今日から使えそうなフレーズが紹介されている。

 本書を読むと、リーダーとしての自分の能力に自信がなかった人も、きっと救われたような気持ちになるだろう。ぜひ『人は話し方が9割』『人は聞き方が9割』とあわせて読んで、自分の話し方・聞き方をよりよいものにするきっかけとしてほしい。

評点(5点満点)

総合3.7点(革新性3.0点、明瞭性4.0点、応用性4.0点)

著者情報

 永松茂久(ながまつ しげひさ)

 株式会社人財育成JAPAN 代表取締役。
 センチュリー出版オフィス 主幹。
 大分県中津市生まれ。
 2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで毎年4万人(うち県外1万人)を集める大繁盛店になる。
 自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は延べ60万人にのぼる。
 2016年より、拠点を東京麻布に移し、現在は自身の執筆だけではなく、次世代の著者育成、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家である。
 著作業では2021年、『人は話し方が9割』(すばる舎)がすべての書籍を含む年間ランキングで総合1位(日販調べ)、ビジネス書部門で2年連続1位(日販調べ)、トーハンのビジネス書年間ランキング(トーハン調べ)で1位に輝く。2022年2月、同書が単冊で100万部を突破。2022年上半期も総合1位(日販調べ)、ビジネス書部門では日販、トーハン、オリコンすべてで1位となり3冠を獲得。2022年のビジネス書年間ランキング(日販調べ)では史上初の3年連続1位に輝く。
 著書に『人は聞き方が9割』『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)、『君は誰と生きるか』(フォレスト出版)、『自分を整える』(マガジンハウス)、『人生を言いなりで生きるな』『40代をあきらめて生きるな』『30代を無駄に生きるな』『20代を無難に生きるな』『影響力』『言葉は現実化する』『心の壁の壊し方』『男の条件』『人生に迷ったら知覧に行け』(きずな出版)、『在り方』(サンマーク出版)、『感動の条件』(KKロングセラーズ)など多数あり、累計発行部数は330万部を突破している。

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