人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
悩みの原因が過去にあるとわかったら
過去や親子関係に
「今抱えている悩みの原因」があるからといって
過去を恨んだり
親を嫌いになったりする必要はない。
そうなってもいいし、ならなくてもいい。
大切なことは「原因が自分のせいではなかった」
と知って納得し、自責から抜け出すこと。
これだけでも心がずいぶん軽くなる。
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あなたのせいではないのかもしれない
ホットケーキを作ったけれど、なぜかふんわりふくらまなかったとします。
あなたは自分の焼き方が悪いのではと思い、SNSで焼き方を検索したり、ユーチューブでプロの焼き方を見たり、フライパンを買い替えたりと、あらゆる工夫をしてきました。
でも、やっぱりうまくふくらみません……。
実のところはあなたの焼き方が悪いのではなく、「ベーキングパウダー(ふくらますための粉)」が入っていなかったことがふくらまない原因でした。
「自分なんて」と責めるより対処法を考える
この「本当の原因(=ベーキングパウダーが入っていないこと)」に気づかなければ、SNSに投稿された美味しそうなホットケーキの写真を見て、「みんなはうまく焼けているのに」と落ち込んだり、「自分なんて」「何をやってもダメだ」と自分を責めたりしてしまうこともあるでしょう。
でも、本当の原因が分かれば「じゃあ、どうするか」という対処法を考えていけます。
これまで焼き方を試行錯誤してきたからこそ、ベーキングパウダーを入れるだけで最高のホットケーキが焼けるかもしれません。