人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。

「生きづらい」の原因が「親」だった時、「過去を忘れて前に進む」では決して解決しない根本的な理由【予約の取れないカウンセラーが教える】

悩みの原因が過去にあるとわかったら

「生きづらい」の原因が「親」だった時、「過去を忘れて前に進む」では決して解決しない根本的な理由【予約の取れないカウンセラーが教える】Poche(ポッシュ)
精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。現在は人間関係、親子問題、機能不全家族専門カウンセラーとしてメールでのカウンセリングを中心に活動。2021年より悩みを抱える方たちに「気づき」を得てもらうことを目的としたTwitterでの発信を開始すると、1年後の2022年初めにフォロワー2万人超えとなる。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数ヵ月待ちの超人気カウンセラー。@Poche77085714

過去や親子関係に
「今抱えている悩みの原因」があるからといって
過去を恨んだり
親を嫌いになったりする必要はない。
そうなってもいいし、ならなくてもいい。

大切なことは「原因が自分のせいではなかった」
と知って納得し、自責から抜け出すこと。
これだけでも心がずいぶん軽くなる。

 * * *

あなたのせいではないのかもしれない

 ホットケーキを作ったけれど、なぜかふんわりふくらまなかったとします。
 あなたは自分の焼き方が悪いのではと思い、SNSで焼き方を検索したり、ユーチューブでプロの焼き方を見たり、フライパンを買い替えたりと、あらゆる工夫をしてきました。
 でも、やっぱりうまくふくらみません……。

 実のところはあなたの焼き方が悪いのではなく、「ベーキングパウダー(ふくらますための粉)」が入っていなかったことがふくらまない原因でした。

「自分なんて」と責めるより対処法を考える

 この「本当の原因(=ベーキングパウダーが入っていないこと)」に気づかなければ、SNSに投稿された美味しそうなホットケーキの写真を見て、「みんなはうまく焼けているのに」と落ち込んだり、「自分なんて」「何をやってもダメだ」と自分を責めたりしてしまうこともあるでしょう。
 でも、本当の原因が分かれば「じゃあ、どうするか」という対処法を考えていけます。
 これまで焼き方を試行錯誤してきたからこそ、ベーキングパウダーを入れるだけで最高のホットケーキが焼けるかもしれません。