誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />嫌いなことより、好きなことのほうが要注意のワケ

好きなことも害になる

好きなことでも、やりすぎてしまうと嫌いになってしまいがちです。これ、意外と見落としがちなんですよね。嫌いなことより、好きなことのほうが要注意なんです。嫌いなことは、やりたくない気持ちがストッパーになるけれど、好きなことはついつい無理してやりすぎるからです。

自分のキャパシティーを超えてやりすぎると、好きなことも害になってしまいます。好きなことがうつ病の原因になることもあるのです。仕事でも趣味でもそうなのですが、好きだからこそのめり込んで、ずっとやっていても苦に感じなかったりします。だから、自分でブレーキをかけづらい

好きなものでも大量になると嫌いになる

アテクシはステーキが大好物ですが、いくら好きだからといって毎食食べるなんてありえないですし、一度に2kgも3kgもお肉が出てきたら見るのも嫌になります。仕事でも趣味でも、これと同じようなことが起こりがちなのです。人は、増やすことより減らすほうが、実は大変だったりします。

趣味なら自分の都合でコントロールできますが、仕事となると、もう相手がいて自分1人だけで進めているわけでもなく、関係者がいたりします。だから、いったん増やした仕事を減らすというのは、簡単ではないケースも出てきます。

好きなことほど、ほどほどに

そんな状況だからといって、「もう減らせない」とエンドレスに続けてしまうと、人によっては心身ともにパンクしてしまうのです。あるいは、自分を守りに入って手抜きをしはじめて、好きなことも嫌いになってしまうパターンもあります。別のいい方をすると、好きなことが、敵になってしまうのです。

忙しくしすぎず、適度にセーブしながらやっていれば、そんな状況は生じなかったはず。思い切って一度やらない時間を設けてみて、好きなことへの向き合い方を再構築。自分にほどよい加減に留めるということをしてみてもいいかと思います。

自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるようにコントロールしていく。自分の好きなことと長く付き合っていくには、この点を見落としがちなので、ご注意くださいね。好きなことほど、ほどほどに

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。