深刻化するインフレ下でも、賃上げに勢いは見られない。そんな中で懐を温めるには、「新NISA」による非課税枠の大幅拡充も見据え、賢く投資することが不可欠だが、世の中にはまだまだ手を出すべきでない金融商品が溢れている。しかも日本銀行の新体制を控え、国内でも金利上昇の足音が本格化し始めた。特集『インフレ&金利上昇到来!騙されないための投資術』では、2月27日(月)から3月10日(金)までの全22回の連載で、読者がわなにはまらないための投資術を伝授。こんな投資環境のときこそ注意したい、金融機関からの危険な誘惑の数々を明らかに。その上で、国内外の優良株や株主優待、為替やREITに至るまで、あなたの資産を肥やすための徹底ガイドを行っていく。
#1 2月27日(月)配信
新NISAで中級者も陥る「7つの勘違い」ポイント、非課税枠拡大でも要注意
2024年からリニューアルされるNISA(少額投資非課税制度)。株式市場からは評判の悪い岸田政権だが、新NISAについては非課税限度額が大幅に拡大され、制度も恒久化されるなど想定外の「満額回答」となった。だが制度拡充と引き換えに、資産形成の「自助努力」が一層求められるのは間違いないだろう。正しく活用しないと、老後資金に差がつく可能性があるのだ。新NISAの全貌と勘違いしやすい七つのポイントについて解説する。
#2 2月27日(月)配信
「為替ヘッジあり」の投資信託は損!?成績比較で分かった“見えざるコスト”の重い代償
商品名に「為替ヘッジあり」と記載された投資信託。金融機関のホームページを見ると、「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」はメリットとデメリットがきれいに両論併記されている。しかし、投資のプロたちはこぞって「為替ヘッジは必要ない」と言う。その理由を、実際のパフォーマンスを比較して解説する。
#3 2月28日(火)配信
「インド株」が人口世界一で注目度急上昇!アナリスト厳選3銘柄と投資の落とし穴は?
人口で中国を抜き、今年世界一になるインド。今後も高成長が期待できるだけに、株式市場でも関心が高まっているが、投資を行う際には留意すべき点もある。最近は新興財閥アダニ・グループの不正会計危機が取り沙汰されているが、こうした新興国特有のリスクにとどまらない「落とし穴」を解説するとともに、アナリスト厳選の投資銘柄を開陳する。
#4 2月28日(火)配信
「J-REIT」利回り増だが金利上昇の逆風、プロにはできない個人投資家の強みとは?
J-REIT指数の底値模索が続いている。一方、株価の低迷によりREITの平均分配金利回りは4%を超える水準まで上昇した。突っ込み買いのチャンス到来か、底値はまだ先なのか。前・後編の2回に分けて解説するJ-REIT解説の前編では、トップアナリストにREIT(不動産投資信託)相場の見通しとプロには難しい個人投資家だからこそできる投資術について聞いた。
#5 3月1日(水)配信
株主優待で人気の20銘柄をスゴ腕投資家が徹底レビュー!人気の裏に業績悪化はないか?
個人投資家からの人気が根強い株主優待。だが、魅力的な優待に目がくらみ、企業業績の確認を怠るケースも多い。そこで、野村インベスター・リレーションズの株主優待人気ランキングトップ20銘柄を、すご腕投資家2人に徹底レビューしてもらった。業績を基に、人気でもだまされないための視点を身に付けよう。
#6 3月1日(水)配信
「株価10倍」候補、高成長期待銘柄ランキング!【24社】2位識学、1位は?
過去5年の増収率が高く、今後もさらなる高成長が期待できそうなテンバガー(10倍株)候補ランキングを大公開。業績が伸びているのに外部環境の悪化で売られたときこそ、長い目で見れば仕込み時となる。
#7 3月1日(水)配信
J-REITの注目は大和証券リビング?オフィス、物流…投資対象で分析する期待大の条件
底値模索が続くJ-REIT指数。今後も不透明感は残るものの、分配金の安定感は強く、為替リスクを負わずに「4%」の利回りを狙えるチャンスでもある。果たして今から期待できる銘柄は何か。J-REIT解説の後編では、オフィス、物流、ホテルなど投資対象別の強弱や、この先も期待大のREITの条件について専門家に聞いた。
#8 3月2日(木)配信
元手65万円から資産150億円!カリスマ投資家・片山晃氏が語る「勝つ投資、負けない投資」
元手65万円から資産150億円を築いた個人投資家の片山晃氏。日本株には引き続きチャンスが豊富にあると分析する一方で、「以前とは銘柄選別の方法が変化している」と告白する。片山氏が注目する中長期のテーマから投資戦略、さらには個人投資家へのアドバイスまでロングインタビューをお届けする。
#9 3月2日(木)配信
債券投資は罠だらけ!日本は低金利だから、と証券会社が勧める「危険な商品」
長年にわたり超低金利が続く日本。異常な金利環境を利用して、証券会社は同じ口で正反対の“危ない”商品を提案する。高齢者には一見リスクが低い低金利の国内債券型投資信託を勧め、片や外国の高い金利に目がくらむ顧客には高金利の新興国債券を勧めることも。現場の声と商品のパフォーマンスを基に、だまされないための知見を身に付けよう。
#10 3月3日(金)配信
米国株はハイテク不振でも狙い目あり!中長期の株高が見込める17銘柄をプロが厳選
相次ぐ大規模リストラが表面化するなど、世界の株式市場の本丸たる米国からは、巨大ハイテク企業の不調が伝わる。しかし、こんなときこそ優良株の仕込み時でもある。そこで、プロが選んだ中長期で株高が狙える厳選銘柄リストを明らかにする。
#11 3月3日(金)配信
ひふみ、さわかみ…投資信託の成績ランキングで分かった有名投信「本当の実力」
投資信託は指数に連動するインデックス型か、指数を上回る成績を目指すアクティブ型か――。答えのない問いではあるが、「有名投信だから安心」といって購入するのはNGだ。信託報酬が高い分、カリスマファンドマネジャーであっても「指数」に勝つのは容易ではないからだ。ひふみ投信、さわかみ投信など純資産の大きい日本株アクティブ投信の成績を公開する。
#12 3月4日(土)配信
株主優待「廃止ラッシュ」で損をしない!優待を改悪・廃止しやすい企業の意外な共通点
JT、丸井グループ、マルハニチロにオリックス。個人投資家に人気の株主優待が続々と廃止されている。優待が廃止されれば、株価の下落リスクも免れない。なぜ優待は廃止されるのか。廃止リスクの高い優待株を見抜く意外なポイントを、すご腕投資家たちが解説する。
#13 3月5日(日)配信
「5年で急成長」企業ランキングの上位勢に共通する強みは?SHIFT、セレス、アトラエ…
ソフトウエア品質保証のSHIFT、ポイントサイト運営のセレス、人材紹介のアトラエ……。直近5年の成長企業ランキングには、株式市場でも注目の顔触れが上位に並ぶ。業種的にはばらばらのようでも、そこには共通の「強み」が見いだせるのだ。ランキング結果と併せ、高い競争力を誇る企業に通底するポイントを解剖する。
#14 3月6日(月)配信
「超人手不足」到来で恩恵を受けやすい人材企業はどこか?アトラエ、オープンアップ…
企業の人手不足感が、コロナ禍前の水準に戻っている。業種別に見ると、転職求人倍率が時に10倍を超えるなど、極端な人手不足状態が続いている。業容が多岐にわたる人材業界の中でも、特に追い風を受けるのはどこか。市場環境に適合したビジネスモデルを持つ企業を紹介する。
#15 3月6日(月)配信
「円安加速第2幕」シナリオの現実味、金融政策とインフレで読み解くドル円相場
急速な円安が一服した円相場は今後、どのように動くのか。鍵となる日米中央銀行の金融政策やインフレ動向から、「円安加速第2幕」のシナリオの現実味について読み解く。さらに、資源高などが進む中で資源国通貨の方向性を分析した。
#16 3月7日(火)配信
三菱商事、伊藤忠、丸紅…株価も業績も絶好調の商社株は「脱景気連動」で中長期でも有望か
上方修正ラッシュとなった総合商社の今期決算。一方で業績は資源高による瞬間風速という声もあり、株価も高値警戒感が漂う。だが大和証券の永野雅幸シニアアナリストは、総合商社は従来イメージされていた景気循環株から変貌しており、三つの理由から中長期で有望だと指摘する。
#17 3月7日(火)配信
ポイ活「モッピー」社長が語る、暗号資産下落で業績低迷でもブロックチェーンを諦めない理由
コロナ禍の巣ごもり需要で「ポイ活」ブームが到来した。国内最大級のポイントサイト「モッピー」を運営するセレスは、10年で売上高を約35倍に伸ばし急成長している。一方、足元では暗号資産下落により業績が低迷。それでも、都木聡社長は「ブロックチェーン市場のGAFAになれるチャンスはある」と語った。
#18 3月8日(水)配信
「医療IT」企業は株価と業績の踊り場を脱却できるか?エムスリー、メドピア、ケアネット…
直近5年の成長企業ランキングにズラリと並ぶ医療IT企業。だが足元はコロナ特需が剥がれ落ち、業績も株価も踊り場を迎えている。各社の成長分野やベンチャーの勃興、M&Aによる合従連衡など医療IT企業の今後を大胆に予測する。
#19 3月8日(水)配信
ソフトウエア品質保証のSHIFTは5年で株価4倍超、急成長継続を阻む「2つのリスク」
主力のソフトウエア品質保証事業で圧倒的な地位を築き、急成長を続けてきたSHIFT。コンサルティングや開発の領域にも触手を伸ばし、さらなる牙城を狙うが、その成否を占う「ニつのリスク」について業界アナリストの分析を基に展望する。
#20 3月9日(木)配信
「ひふみ投信」藤野英人代表が明かす、運用責任者「復帰」の理由と壮大な野望
個人投資家に人気の「ひふみ投信」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人代表取締役会長兼社長を直撃。今年から運用責任者に復帰した理由、日銀新体制を含む相場環境の展望から、IPO(新規上場)を巡る現状、さらに壮大な野望までを語り尽くしてもらう。
#21 3月9日(木)配信
急成長のPR会社ベクトル社長を直撃!今後の新戦略と「ステマ」問題への対応は?
2022年2月期まで14期連続増収を遂げるなど、急成長するPR会社国内最大手ベクトルの西江肇司社長にインタビュー。SNSや動画、インフルエンサー活用など手広く企業の広報支援を担う、同社の一段の成長に向けた青写真とは。業界内の”ステマ”を巡るPR会社トップとしての見解、M&Aや海外展開、新時代のPR戦略などを直撃した。
#22 3月10日(金)配信
「高年収×ROE×株主還元」の3拍子企業は株価も上がる?賃上げ・人手不足時代の投資術
「賃上げ」が注目されているが、株式市場においても平均年収が高い企業の株価が堅調だ。人手不足は深刻であり、今後も人的資本がテーマとなる可能性は高い。ただし投資家目線では「給料が高い」だけでは不十分なのも事実。クオンツ分析の吉野貴晶氏による、高年収プラスアルファの投資アイデアを紹介する。
Key Visual by Noriyo Shinoda