短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。【がっちりマンデー!!】(TBSテレビ系)のSNSで、「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

らくらく目標達成する人が意識している数字はどっち!?「月別」? それとも「日別」?

「月別」より「日別」数字が
実感しやすい理由

 目標を立てても、実感しにくければ、ただの願望になってしまう。

 目標を立てる際は「実感しやすい数値」で立てる。

 上手に目標設定することで、日々の行動が変化し、飛躍的に成長できる。

 では、実感しやすい数値とはどんなものだろう。

 たとえば「人生は80年」ではなく「人生は2万9220日」と考えたほうが「1日1日を大切に生きよう」という気持ちが強くなる。

 目標達成の期限を「3か月後」ではなく「66営業日後」としたほうが、時間の使い方をより具体的に考えることができる。

 日数に置き換えると、「意外と時間がない」「すぐに行動しないと間に合わない」と気づく。

「今週中」とか「今月中」という期限設定は「残り◯日」「今日は何をする」がイメージしにくい。

 これでは、目標は達成できない。

「今日の定時まで」ではなく「7時間半以内」と考える。

設定期限は長くても「90日以内」

 達成までの期限の範囲も重要だ。

 期限を「今年中」とすると、なんとなく時間があるように感じて切迫感がない。

 設定期限は長くても「90日以内」にする。

 目標数字は「月」や「週」ではなく、「日」まで分解すると実感しやすくなる。

 たとえば「月5万個販売する」より「11666個販売する」とする。

 月別目標の場合、「いつかなんとかなるだろう」「月末に一発逆転」的な甘い考えが生まれがち。

 最終的に5万個販売できたかどうかの粗い判断になり、改善機会は1か月にたった1回となる。

 一方、日別目標の場合、毎日、進捗状況を把握できるし、うまくいっていない場合は日々改善できる。

 なにせ1か月に30回の改善の機会が生まれるのだから。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)