人気ゲーム・スプラトゥーンも
ジェンダーレスへのアンテナが鋭敏

 2022年9月に発売された人気ゲーム『スプラトゥーン3』にも、ジェンダーレスの波はやってきていた。

 プレーヤーは最初に、自分の分身となるキャラクターを自分好みに作ることができる。前作、前々作ではキャラメイクの入り口で「ガール」か「ボーイ」を選択していたのだが、最新作の『3』ではこれが廃止され、前作で言うところの「ガールっぽいキャラ」と「ボーイっぽいキャラ」という選択肢はあるものの、性別にまつわる表記が一切なくなり、全体的にキャラが中性的に見えるような調整が施されていた。
 
 前作以前の仕様が好きだった筆者は、ファンとして残念に感じたが、『スプラトゥーン』のごときゲームは(老若男女がドはまりできるとはいえ)少年少女にプレーしてもらう形が一番健全である。おじさんの趣味趣向は後回しにされてしかるべきなので、「それも時代」と思い、楽しんでいる。
 
 なお、人気シリーズ『モンスターハンター』でも同種の試みは、さらに先んじて行われていたようである。2021年3月発売の『モンスターハンターライズ』では、プレーするキャラクターを作成する時に選択できる「男性・女性」が、「タイプ01・タイプ02」と表記されるようになった。
 
 海外ではいわゆるポリコレ的なアンテナが日本より数段鋭敏らしく、ワールドワイドに売れる人気ゲームは今後もそうした配慮をしていく必要がありそうである。