
存在感示せないでいる民主党
「好感度」も歴史的低水準
上下両院も共和党が多数派を占めるトランプ政権が、外交や貿易、環境・エネルギー政策などでバイデン前政権の政策を次々にひっくり返す中で、少数派に沈む民主党がもがいている。
議会の予算や法案審議でもトランプ政権に抵抗するすべを持てていないだけでなく、民主党への好感度は歴史的な低水準に沈んでおり、2026年秋の中間選挙での党勢回復も危うい状況だ。
こうした中で、民主党の支持者の若年層を中心に党の存在感を示すためにトランプ政権への徹底的な抗戦を主張する声が高まっており、10年代に共和党で盛り上がった「茶会(ティー・パーティー)運動」の民主党版を彷彿させることにもなっている。
だが、小さな政府を提唱して課税反対や大胆な歳出削減を求めたデモなど過激な行動をした共和党の茶会運動とは異なり、世論調査などでの民意が民主党に期待するのは、政策面では党派色を強めずに、むしろ穏健な路線に軌道修正し、トランプ政権の「暴走」に対するブレーキ役になることだ。
民主党内もリベラル派と穏健派の対立がくすぶり、求心力を持つリーダー不在の状況だ。徹底抗戦を超え、民主党の新たな存在感を示す理念や路線の提示で活路を開けるかはまだ見えない。