4万人以上のダイエットを成功させ、自身もウエスト58ⅽmを30年間キープする健康運動指導士・植森美緒の新刊「生きてるだけで、自然とやせる! やせる日常動作大図鑑」。食事制限&運動なしで、部分やせできてリバウンドしないという夢のような方法は、日常動作をちょっと変えるだけという簡単なことだった! 本連載では、「生きてるだけで、自然とやせる!」さまざまな日常動作を紹介していきます。

【お腹周りの脂肪】食事制限も運動もせずに落とせるとしたら?Photo: Adobe Stock

生きてるだけで自然とやせる生き方、それは「やせる日常動作」!

たとえば朝起きたとき、両手をグーにして上げ、「ん~っ」って伸びをすること、ありますよね。

このなんでもない日常動作だって、お腹が締まる角度に伸びるだけで、お腹の筋肉に刺激を与えることができます。大きな筋肉が動くので、カロリーもちょっと多く消費します。たとえ数秒でも続けていれば、しだいにお腹が引き締まります。これならできると思いませんか?

もう、ダイエットしたくないあなたへ

スタイルのいい人、食べても太らない人は、こういう動作をこっそりやっている人です。だから「そんなの気にしたこともなかった!」という人は、いまが人生の転機です。どんなダイエットも、生活をもとに戻したとたんにリバウンドが始まります。だからもう、ダイエットはやめません?

この連載では、あなたの日常動作を「やせる日常動作」に変える方法を、日常のシーンごとに紹介します。全部やる必要はありませんよ! あなたが気に入ったもの、がんばらなくてもできそうなものだけでOKです。ひとつでも身についたら、体は確実に変わりますから。

正解は「やせたい部分に力を入れる」

さて、ここで気になるのは、どんな動作がいいかですよね。正解は「やせたい部分に力を入れる」です。やせたい部分は下腹だったり、太ももだったり、二の腕だったりすると思います。なぜそうなるかというと、人によって動作のくせが違って、その人があまり使っていない部位には脂肪がつきやすく、よく使う部位には脂肪がつきにくいからなんです。

「やせたい部分に力を入れる動作」は「カロリー消費を増やす動作」でもあります。普段のルーティンに「やせる日常動作」を組み込んで、生きてるだけで、自然とやせる体になろうじゃありませんか!

一目瞭然! よく使うところは、脂肪が少ないんです

動物の脂肪の分布(つき方)を分析してみましょう。普段からよく使うところは脂肪が少なく、あまり使っていないところほど脂肪が多いことがわかります。

●ササミ、ヒレ肉
 いわゆるインナーマッスル。体を支える筋肉なので、立っているときはつねに使われ、力が入っています。脂肪はほとんどありません。
●鶏ムネ肉
 羽をバタつかせるときに使うのがムネ肉。モモ肉よりも低脂肪。
●バラ肉
 ヒトも動物もお腹回りにいちばん脂肪が多いですね。胴体はおもに背骨や背筋で支えているので、背中側はお腹に比べると脂肪が少ないです。お腹回りは、手足と比べても動かすことが少ないので脂肪が多いです。日常的に筋肉が使われないところほど、脂肪がたまることがわかります。

*本記事は『生きてるだけで、自然とやせる! やせる日常動作大図鑑』から、抜粋・編集して構成したものです。
*著者/植森美緒(健康運動指導士) 監修/金岡恒治(早稲田大学スポーツ科学学術院教授・スポーツドクター)