今すぐ見直したい夏アイテムその3
飛び地収納で忘れ去られる旅行・レジャー用品
レジャー用品の場合、使い損ねの主な原因は「しまう場所の飛び地収納=仲間はずれ」にあります。昨シーズン、最後のプール遊びで使ったセットだけ別の引き出しに入れていたとか、キャンプ用の寝袋だけ見当たらないとか、変圧器だけPCケーブルと一緒にリビングにあるとか…。
大事なのは、用途別の「まとまり感」。大小のアイテムがバラバラにならずに、1カ所にまとまっている状態に整えましょう。
【海、プール】浮き輪/空気入れ/レジャーシート/ビニールバッグ/水着/タオルなど
【キャンプ】テント/テーブル/イス/ワゴン/寝袋など
【旅行/帰省】キャリーケース/温泉ポーチ/小分けのバッグ/変圧器など
家族全員分のレジャー用品となると、アイテム量が増えます。在庫確認の際は、モノを広げ過ぎて気がめいらないように注意しましょう。収納の中身を床に全て出すより、モノが入った引き出しやケースをそのまま床に並べていく方がおすすめです。用途ごとのまとまりをチェックして、仲間外れのモノがあればピックアップして、本来の引き出しに移動させます。仲間はずれがなくなったら、そのまま戻して終わり。意外と簡単でしょう?
旅行やレジャーは、各家庭ならではのルールがありますよね。「わが家的にはここだ」と感じるモノがあれば、その引き出しやケースに追加しましょう。キャンプグッズに「火の粉を被ってもいい服」、旅行グッズに「リゾートでしか着ない服」を追加してもOK。「服は、服がある場所にしまわなくちゃ」といった固定観念を取っ払ってもいいのです。
キャンプ用品など引き出しに収まらない大きなモノでも、同じ用途のモノを同じエリアに固めておけば、探さずに済みます。とにかく、「仲間はずれを作らない」が鉄則です。
今すぐ見直したい夏アイテムその4
存在がスルーされがちなサンプル&アメニティー
さて、ここまで紹介した3アイテムは、使い損ねの主な原因が「見えなくなって存在を忘れる」でした。最後は、「あるのはわかっているけど、一向に使われない」アイテムです。化粧品サンプルやホテルのアメニティー、おみやげでもらったシートパックなどがたまりにたまっていませんか? 決着をつけるなら今が絶好のチャンスです。
肌に直接付けるタイプのモノは、先述のボディーケア用品と同じように使用期限があります。まず、古いモノは処分。そして、この夏の帰省や旅行で確実に使う分を確保したら、残りは普段用にして使い切ってしまいましょう。
使う前提で保管するモノは、「小ボトル」「シャワーキャップ&髪ゴム」「綿棒&コットン」「化粧品サンプル&シートパック」くらいの粗い分け方で、ジッパー付き保存袋にまとめます。小さいボトルは、並べて立てると場所を取りますが、保存袋にまとめてカタマリにすると、しまいやすいです。
アメニティーには思いがけない活用法もあります。私がサポートに入ったご家庭でも、シャワーキャップを「旅行で持ち出す靴を入れる」「家での髪染めに使う」などの目的でストックしていた人がいました。捨てる前に、別の使い道がないか検討するのもアリでしょう。ただし、「捨てずにとっておくのが目的」にならないよう、くれぐれもご注意を。
今回は、「“脱・使い損ねグセ”のために今すぐ見直したい夏アイテム4選」を解説しました。日常的に使うアイテムを片づけやすくするコツについては、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本に詳しく書きましたので、よかったら読んでみてください。
(家族の片づけコンサルタント sea)