誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
言葉がシンプルでない人にご用心
言葉がシンプルじゃない人は要注意です。物事を簡単に言えるのに、なんだかクチャクチャとこねくり回してシンプルに言わない人がいますよね。
そういう人って、なにか良心に恥じるところがあって、気がひけるところがあるんですよね。
やましいところがあるから、シンプルに表現してしまうと、ひどい話を言うことになってしまう、あるいはショボい話になってしまう。
シンプルに言えない人の特徴
ありのままに言うのがはばかられるから、取り繕ろうとするわけです。そうすると、なんだか的を射ないよくわからない曖昧な表現になりがちなんです。
心にやましさを抱えているものだから、表現に飾り付けをしなくてはいけない人が、物事をシンプルに言えない傾向にあります。
もちろん、シンプルに物事を伝えるのが苦手な人もいますから、そういう人とはちゃんと見分けなくてはいけません。
今後の行動が見えてくる
たとえば、仕事の締め切りについてやりとりするとき、普段から締め切りを守る人なら「何月何日までにやります」とか「1週間後に送ります」とシンプルに言うはずです。
一方、普段から締め切りを守れない人は、「何月何日から何日ぐらいの間には出来上がるかと思います」とか「何日までには仕上がる可能性が高いです」なんて、表現をこねくり回す傾向があります。
それは締め切りを守る自信がないから、明確に言えないだけなんですよね。こんな感じで、言葉の端々に、その人が今後どういう行動をするかが見えてきます。
当てにならない安易な対応
あまり積極的にやりたくない人は、いろいろとやらない理由を考えて、言い逃れできるように取り繕います。
いつも遅刻する人が、「今家出たところ」とか「あと5分で着く」とか言うわりに、そういう人が言葉通り5分以内に着いたことなんて、ほぼないのではないでしょうか。
大幅に遅れるのはわかり切っていても、自分が悪いので、恥ずかしくて正々堂々と言えない。だから、誤魔化そうとするわけですが、それと一緒です。
相手の行動を推察する練習
言葉の端々にこの人がどんな人なのか、今後どういうことをしでかすか、推察する練習をしておく。
ちょっと嫌な性格な感じにはなりますが、生き抜くうえでは大事なことですから、頭の片隅に入れておいてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。