「いつか、子ども欲しい」けど、結婚していない。まだ、子どもは考えていない。婦人科に行くのはハードルが高い……という人が、正しい知識をもとに、今後「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠できる体に整えておくために、今すぐできること紹介した書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』。38歳から不妊治療を経験した産婦人科専門医が、卵子と卵巣の老化を防ぎ、産める年齢を少しでも引き伸ばしておくために「やっておけばよかった!」と思うことを紹介しています。今回はそのなかから、卵子と卵巣の老化を加速することについて紹介していきます。
卵子の老化を防ぐ食事3つのポイント
『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、すぐに結婚や、妊娠の予定がないうちから卵巣機能を上げておき、いざ「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに産める体に整えておくための生活習慣をいろいろとご紹介しています。
やはり食事は大切ですから、バランスよくしっかり食べることが基本です。これを意識したうえで、さらに取り組むとよいのが「卵子の老化原因」にアプローチする食習慣です。
卵子の老化原因には「糖化」「酸化」「炎症」「冷え」が挙げられると、書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』のなかで紹介しました。
ここで、体内が老化していく過程を整理してみましょう。
① 体内が糖化する
② AGEs(終末糖化産物・糖化によって生成される老化物質)が増える
③ 体が本来持っている抗酸化機能が低下する
④ 体内の酸化が進む
⑤ 細胞や臓器に慢性炎症が起こる
⑥ さらにAGEsが増えて、体内の老化が進む
糖化、酸化、炎症は相互関係にあるのにお気づきでしょうか?
糖化は体の抗酸化機能を低下させ、酸化を進ませます。
活性酸素は慢性炎症を引き起こし、AGEsの生成も促します。
そしてAGEsはまた、慢性炎症や酸化を促す……と、相互に影響しながら負のスパイラルを引き起こすのです。
ですから、卵子の老化を遠ざけるには、毎日の食生活で「抗糖化」「抗酸化」「抗炎症」対策を同時に行うことが大切といえます。
具体的なことは『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』で紹介していますが、ビタミンや大豆イソフラボンを摂る、牡蠣やブロッコリースプラウトを食べる、酸化した油やスイーツの食べ過ぎを避けるなど、食べるといいもの、避けるべきものを知っているだけで、卵子の老化はかなり回避することができるのです。
この話をしたとき、私の担当編集者(38歳)は
「ちなみに、ポテトチップスは食べていいんでしょうか?」
と熱心に聞いていましたが(笑)、
ポテトチップスやフライドポテトは、最も避けるべき食べ物と言っても過言ではないくらいですから、
「アラフォーで絶対子どもが欲しい!という人であれば、基本は一切食べないのがベターです」
とお伝えしたところ、大変悲しんでいました(笑)
そういうわけで、できれば避けて欲しいところではありますが、本のなかでは「このくらいなら大丈夫」という量も紹介しています。
食べていいもの、ダメなもの、いい食べ方についても具体的にご紹介していますから、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、妊活や不妊治療がリアルでないうちは、考えもしないような日常の些細な行動が、想像以上に卵子や卵巣を老化させてしまう……逆に、なんとなくやっていたことのおかげで意外と老化しなかった!という例などを多数紹介しています。卵子や卵巣の老化は、見た目の若さとは全く関係ありません。「え? あの人が?」という人が意外と卵巣年齢が高かったり、不妊ということもあります。今から気をつけてみてくださいね。