茶化す技術

箕輪:「GO三浦が仕切っている」と言うと、みんな「Z世代です」って言いにくくなると思って、オワコン化させようとがんばっているんですけど、そういうことが好きなんですよ。

尾原:でも、「茶化す」ってすごく大事だと思っています。

箕輪:大事なんですか?(笑)

尾原:相手の一番大事にしているものがわかっていないと茶化せないし。さらに言うと、大事にしているところがどうズレているかという、軸とズレがわかっていないと茶化せないじゃないですか。

箕輪:まったくそうです。だから成田(悠輔)さんもひろゆきも、「茶化しの天才」なんですよね。それがいいか悪いかは別として、茶化すことは一番言語化をするということなんですよ。

尾原:そうです。みんな、「今、大事にしている軸は本当はうそでしょ」と言って、まずは虚構を破壊してほしいんですよ。

箕輪:尾原さん、すごいですね。テクノロジーだけじゃなくて、こっち側の話の解像度もめちゃめちゃ高いですね。

 尾原さんと話すとありがたいのは、言葉が見つかることです。今までは「箕輪さんって、なんでそんなに人を言語化するのがうまいんですか?」って言われても「意地悪なんだよ」と答えてたんだけど、あまりピンと来ていなくて。でも、「茶化す」ということだと思いました。

 茶化すのがうまいというのは、世間が見ているものと実態とのズレを言い当てることだから、「この人は俺が思ってた違和感を言語化してくれる」ってなる。

尾原:一方で、「怪獣人間」であればあるほど、「俺の大事にしている軸を理解しながらズレを指摘できるんだ。やるなお前」と言ってくれるじゃないですか。

箕輪:まったくそうです。空気が読めない人は別として、みんなズレをわかりながらやっているんですよね。

 それこそGO三浦に「日本Z世代協会会長ですね」と言うと、「お前、本当に意地悪だな。俺だってわかってるよ」と(笑)。

尾原:言い方が悪いけど、GO三浦さんは上の世代とZ世代をブリッジするところに金鉱脈を見つけていて、そこが次の飯の種だったりするんですよね。

箕輪:三浦のいいところは意義のあることをやっているのに俯瞰で自分を見れてるんですよね。だから、そこで「こいつわかってるな」となるんですよね。