最初から中小企業の社長に直接アプローチして、直々に面談し、そして、堂々と「新規開拓営業」。途中の面倒なプロセスはいっさい排除され、とてもシンプルです。
役員クラスや部長・課長と比較すると、社長との取引ははるかにエキサイティング。相手が社長なので慣れるまではドキドキですが、場数を踏むにつれてだんだんワクワク感が高まってきます。
そのうち、「今日はどんな社長と話ができるだろう」と楽しみさえ実感できるようになり、まさにスリリングな日々が展開されていきます。社長から直接「ありがとう。あなたでよかった」と言われたときには、天にも昇る心地になります。
また、全国の社長には人格者が多くいます。おつきあいが長くなれば人間として学べるところがたくさんあります。仕事で信頼関係を築いていけば、営業パーソンと顧客の関係を超越した「人生の先輩、同志」とさえ呼べるようになります。
まさに、社長ダイレクト営業は「社長と心が通い合う、最高の仕事」といえるのです。
社長にオンライン営業できそうな企業を
どうやってリストアップするか
従来の営業先の企業選びの王道は、企業の規模、業績、上場の有無、将来性、与信などでした。
もちろん、これらも重要ですが、社長と直接Zoom面談(営業)ができそうな企業を発掘・リストアップするうえで最も重要なのは「社長の存在感の大きさ」です。
営業先にふさわしい企業かどうかを見極めるには、最初にその企業のホームページをくまなく眺めます。では、「社長と直接Zoom面談(営業)」をするうえでは特にどこをチェックするのか。
まず、社長名が載っていない企業や社長メッセージのない企業は迷わず除外しましょう。こういった企業は大手企業のグループ企業や出資先企業である可能性が高く、その社長は親会社の役員あるいは部長職からの出向であるケースが多いのです。したがって社長(経営トップ)としての意識があまり高くないことは明らかです。
また、会社概要を見てください。ときおり「取締役社長」という肩書の社長もいます。「代表権」のない社長には、「代表取締役」や「代表取締役会長」という経営トップが別にいるということ。やはり、会社の総責任者としての意識が希薄と言わざるを得ません。
では、アプローチするうえで理想的な社長とはどういった社長なのか。それは、第一に「創業社長」、第二に「同族社長」です。