短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。注目の最新刊『チームX(エックス)』は「世界的にみても極上レベルのビジネス書」(神田昌典氏)と評され、デビュー作『売上最小化、利益最大化の法則』は「20年に一冊の本」(人気会計士)と絶賛された。そして今、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。本稿では【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された本書から一部を抜粋しながら、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

成功者の「思考アルゴリズム」が無償公開中!今ほど簡単に成功できる時代はない

今ほど簡単に成功できる時代はない
と断言できる理由

 ネット時代になり、人とのコミュニケーションが「対面」から「オンライン経由」に変わってきた。

 コロナによるリモートワークの普及がそれに拍車をかけた。

 さらにSNSの普及により一般の人がキーマンと直接話せる機会も増えた。

 現代の多くの仕事は突き詰めれば、PCやスマホでキーボードを叩く、クリックする、オンラインで誰かと話しているかのいずれかだ。

 多くの人が同じことをしているのに、成功する人、成功しない人がいるのはなぜだろう。

 現代の成功者とそうでない人との差は突き詰めれば、

マウスをどう動かし、
・何をクリックし、
キーボードボタンのどれを押し、
Zoomで誰と何を話しているか、

 の違いだけでしかない。

 マウスを使え、キーボードを打て、Zoomが使えるなら成功者に追いつくのは簡単なのだ。

 「誰に」「何を」話すかが、マウスとキーボード操作に変わったのだ。

 ここに現代の成功術が濃縮されている。

成功者の「思考アルゴリズム」がタダで公開

 私はリクルートの江副氏を実際に見て、「『誰に』『何を』伝えているかの差でしかない」ということに気づきはしたが、実際に江副氏が「誰に」「何を」話しているか知りようがなかった。

 しかし、オンライン経由のコミュニケーションはその内容が記録に残ることが多い。

 私的なメールを手に入れるのは難しいが、SNS等の公開されたところで他人と成功者がやりとりをしている文章や動画は、いつでも見返せる状態で記録されている。

 つまり成功者の「思考アルゴリズム」が無償で公開されているようなものだ。

 それを徹底的に見るのだ。成功者からアウトプットされたものを片っ端からインプットする。

 書いた文章を読み、つくった画像を見、話している映像を見る。

 これを何一つ漏らさず、何度も徹底することだ。

 こうすることで成功者と文体や画風が似てきて口グセが感染(うつ)ってくるようになる頃には、「思考アルゴリズム」が似てくる

 ここまできて、同じような出来事に対してあなたが成功者と同じマウスの動かし方をし、同じものをクリックし、同じキーボードボタンを押し、Zoomで同じ相手に同じことを話せるようになったとき、あなたは成功しているだろう。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)