捨てられない自分を「受容」する片づけ(1)
「床・棚が空けばOK」と考える

「捨てるべき」が建前、「捨てたくない」が本音なら、「私は捨てたくない」と宣言するところがスタート。本音上等です。

 そして「捨てるか捨てないか=アクセルかブレーキか」で考えるのをやめ、代わりに「片づいた感じ」を具体的に思い描いてください。「ドアを開けたら目に飛び込んでくる正面の壁沿い」「使いやすい場所・高さなのに全く機能していない引き出しや棚」など、部屋の一部の目立つ床や棚に空きができているイメージです。

「やり遂げた状態」を先にイメージしておかないと、どれだけ頑張っても「もっとできたかもしれないのに…」という思いに流されてしまいます。また、身近な人からの「時間をかけて、たったそれだけ…?」のような心ない言葉に傷ついてしまう恐れもあります。

捨てられない自分を「受容」する片づけ(2)
「完成版」ではなく「暫定版」を目指す

 ゴールがイメージできたら、収納からモノを出して分けていきます。捨てたくないモノは残して構いませんから、たくさんあるモノを「今か/今じゃないか」ではっきりと分けてください。

 今着る服、今使う靴やかばん、今現在レギュラーメンバーといえる食器や調理道具…今の生活にベストマッチなアイテムを集めます。収納を完成させるために要らないモノを手放すのではなく、取り急ぎの「暫定版」に必要なモノを選ぶ感覚です。

 以前だったらこまめにアイロンをかけて着ていたシャツ、手洗いして使っていた下着、痩せたら着たい服は「使いたいけど今じゃない」に分ければOK。「もう着ない気がする…」と感じるモノなら、試着すると気持ちに踏ん切りがつけやすいですが、「試着までして、今決めたくない」と感じるモノは残していいのです。後ろめたさは不要。自分の感じ方を尊重してください。