(1)話をさえぎらない
部下の話を聞いている途中で、相手の話をさえぎり、割り込んで自分の話をしてしまう上司がいますが、絶対にやってはいけないことです。
これは、相手の話を聞いているときに、「その考えは間違っている!」とか「何でこうしないんだろう?」と自分の考えが浮かび、その声が頭の中で大きくなり、相手の話が聞こえなくなってしまうことが原因です。
頭の中での独り言のボリュームを「0」にして、自分の話を脇に置き、しっかり“聞く”ようにしましょう。どうしても言いたいことがあれば、そのことをメモに取っておき、部下の話が終わった後で話すようにしてください。
部下の話は、句点「。」まで、もしくは、1つのセンテンス(まとまった文章)が終わるまで、しっかり聞くことに集中します。話が終われば、次に自分の話をすればよいのです。イメージはキャッチボールです。相手から投げられた球(言葉)をちゃんと受け止めて、その後に投げ返すというように順番を守りましょう。
(2)長々と助言をしない
部下から相談を持ち掛けられる場面も出てきますが、アドバイスは手短に行うようにします。「ああしろ」「こうしろ」と強い語気でバンバン言われたとしたら、ストレスを感じてしまい逆効果です。そういうことを続けていれば、あなたに相談しようとは思わなくなります。
また、助言を求めているのではなく、ただ話を聞いてほしいだけというケースもあります。あなたにも、話を聞いてもらっただけで、抱えていた悩みが消えた経験があるのではないでしょうか?それを求めている部下もいるのです。「アドバイスしようか?」と尋ねて、「YES」と答えた人にだけ助言するようにしましょう。