「あの人なんであんなことを言ってきたんだろう」「この仕事、終わらなかったらどうしよう……」など、寝ようとするといろいろな考えが頭の中にわいてしまって眠れないことはないだろうか。そんな、早く眠りたいのに、グルグル思考が止まらない人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本作では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている本書。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して「ストレスを消す方法」を紹介する。(構成/照宮遼子)
ストレスは「自分が感じていることを言葉にする」ことで消えていく
仕事のストレス、人間関係のストレスなど、さまざまなストレスを抱えやすい現代社会において、そのストレスのせいで眠れなくなっている人も多いだろう。
今回は、そんな日常的にストレスを抱えている人が、呼吸を使って眠る方法を紹介する。
ストレスは、自分が感じていることを言葉にすることではじめて発散できるもの。
嫌なことがあっても、「嫌だな」という感覚を、その場で的確に言葉にできれば、ストレスとして残らない。
しかし、言葉にできないと、「あのとき、なんであれを言えなかったんだろう?」とモヤモヤして、脳内にストレスがたまってしまい、気持ちよく眠れなくなってしまう。
これは不満や文句を言うのとは少しちがう。
いつも不平や不満ばかり言う人は、「嫌だ」という感覚を的確に言葉にできないので、いくら不満や愚痴を周りに言ってもストレスが発散されない。
「嫌だな」と感じたときに、その場で的確に言葉にして、脳にストレスをためないことがポイントだ。
ストレスが消える5回呼吸法
今回紹介する「ストレスが消える5回呼吸法」は、眠る前の呼吸に注目する。
鼻から息を吸い込むときに、「言葉にする能力が、酸素とともに私の中に取り込まれていく」と頭の中で唱えてみよう。
そして、口から息を吐くときに「自分の今日1日の感情が、言葉とともに吐き出されていく」と頭の中で唱える。
最初は覚えるのが少し難しいかもしれないので、文字を見ながら唱えても大丈夫。
このように自分の「吸う息」と「吐く息」を感じていくと、脳内にたまっていたストレスがどんどん減っていく。
これを5回くり返すと、「言葉にできなかったストレスをちゃんと吐き出せた!」という自己暗示がかかり、いつの間にか深い眠りの中に落ちていけるのだ。