ずっとグルグル考え続けてしまう、ストレスがたまりがちな人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。著者は著書累計55万部を突破している人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏。本書では、心理学的なアプローチによって、不安や不満などの不快な感情を消し、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。無意識に働きかける「暗示」を唱えることで、眠れるようになるだけでなく、ストレスを根本から消してくれる「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている。今回は発売を記念して、著者の大嶋信頼氏に「なかなか消えないストレス・不安を手放す方法」について聞いてみた。

いつも自分を責めてしまう人が、一瞬でラクになる方法とは?Photo: Adobe Stock

気づくといつも自分を責めている…

職場や学校、ママ友などの人間関係で、他人に気を使ってばかりで、いつも我慢してばかりいると、「自分は全然本来の自分らしく生きられていない気がする」と感じることがあります。

「『ありのままの自分』がどんな自分なのかがわからない」と思う人は、いつでもどこでも「自分を演じている人たち」です。いつも誰かに、そして何かに合わせて自分を演じている。

ひとりでいるときぐらいは、ありのままでいられるのか、というと、ひとりでいても、「ちゃんとしなければ」「あれもこれもやらなければ」と焦燥感にかられて自分らしくいられない。

焦りはあるのに、全然自分の思い通りに動けなくて、「なんて自分はダメなんだ」と自分を責めてしまうんです。

ありのままに生きられない「本当の原因」とは?

このようなありのままで生きられない人たちの原因は、実は「罪の意識」だったりします。

罪悪感を抱かないタイプの人は、何か自分がしくじったり、誰かに迷惑をかけたり、上司に怒られたりしても、「法律的に何も罪を犯したことがないから私には罪はない」ときれいさっぱりと言い切れる。

一方で、ありのままで生きられない人は「あの人が機嫌が悪いのは私のせい」「あんな嫌味な言い方をするのも、私が悪いからだ」と思って自分を責めてしまう。

罪悪感を抱かないタイプの人たちは、不機嫌な人を見ても、自分がたとえその不機嫌に何か関係している可能性があっても、「ふ~ん、あの人は不機嫌なんだ」と他人事として捉えます。

一方、「私のせいで不機嫌になっている」と思ってしまうのがありのままの自分で生きられない人たちです。

そんな人たちが、あの人が不機嫌なのも、物事がうまくいかないのも全部自分のせい、と思ってしまうのは、心の中に「罪の意識」があるからなのです。