●「自分の時間」をつくる

 家族・労働研究所が行なった2012年の全国調査によると、大方の予想どおり、自分のための時間を日常的に確保している女性は、そうでない女性に比べて人生に対する満足感が高かった。リラックスしてエネルギーを補充することがいいことだとわかっていても、実際にそれができる人は多くない。自分を大切にすることに「イエス」と言うためには、いろいろな形で他の人に「ノー」と言わなければならない。自分の気持ちを優先させるなんて利己的だと思ってしまう人にとって「イエス」と言うのはどうしようもなく難しい。でも、そう言うのもひとつの勇気。がんばって!

●「あともう少し」睡眠をとる

 もしかして、あなたは頑張りすぎてない? 朝早く起きてトレーニングをし、(シリアルでもなんの問題もないのに)パンケーキをつくって子どもに食べさせ、睡眠時間を削ってメールに返信し、汚れたお皿を1枚残らずきれいに洗う……。完璧主義はわたしたちに、朝から晩まで忙しく動きまわることを求めるけれど、数時間の睡眠で「なんとかやれる」なんて自分をごまかしちゃダメ。研究からも明らかなように、最高のパフォーマンスをするには、毎晩7~9時間の睡眠が必要だ。しっかり休んだからといって、すぐ勇気が出るわけじゃないけれど、しっかり休まなければ間違いなく足を引っぱられる。

●瞑想をする

 科学的な研究が証明しているように、瞑想をすると扁桃体が小さくなる。つまり、人が緊張や恐怖を感じたときに警告を発する部位が小さくなる。毎日10分でも20分でもいい、瞑想をして脳の回路を変え、緊張や恐怖ではなく、落ち着いた気持ちで日々の状況に対応していこう。

●運動をする

 残念だけど、統計は嘘をつかない。運動をすれば、太り過ぎからストレス、不安に病気まで、あらゆることを避けられる。それに、鏡をのぞいたときに、たくましさと女性らしさを兼ね備えた女性に見つめ返してもらえるほど素敵なことはない(念のために言っておくけど、この運動はあくまでも健康が目的。やる気アップと達成感を得るためのもので、完璧な体をつくるためのものじゃない。その違いを忘れないで)。フィットネスの指導者が口を揃えて言うように、運動を習慣化する秘訣は、ジムやスポーツの予定を前もって決めておくこと。大事な用事をあらかじめスケジュールに組みこんでおくのと同じように。