34年ぶりの円安相場で、FXの億り人が続出しています!『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門改訂第2版』で紹介している2人の億トレーダーが重要視しているのは「チャート」。デイトレ―ドとスキャルピングで手法は異なるものの、見ているポイントは意外と近い!? どんなポイントに注目しているのかを紹介します。
どんなトレードスタイルでも基本は「チャート分析」!
FXの億り人を続々と生み出している円安相場。ただ、株でもデイトレードから長期保有まで時間軸によっていろいろな稼ぎ方があるように、FXのトレードスタイルもさまざまだ。
FXの場合は時間軸の幅が株よりもっと極端。最近だと大量の取引でわずかな利幅を狙い、数秒で決済してしまう「スキャルピング」が人気だ。
ただスキャルピングはチャンスが来るのを待ち構えるのが基本。1時間、2時間と監視したのにチャンスが来ない日もある。
兼業で稼ぐならデイトレードやスイングトレードもオススメだ。
スキャルピングはわずかな利幅を狙うので、取引コストが安い米ドル/円が取引の中心とならざるを得ないが、デイトレードやスイングトレードなら世界のどんな通貨も取引対象にできる。それだけチャンスが多いし、指値や逆指値を活用すれば時間のない人でも始めやすい。
どんなスタイルでもトレードの基本となるのは「チャート分析」。
「最初はチャートをひたすら観察して、傾向を分析した」と、上級者は口を揃えて言う。億トレーダーたちがどこに着目してチャートを見て、どうトレードするのかを聞いていこう。
チャートの基本は「高値」と「安値」、大きく動くきっかけをつかむ
「チャートにはファンダメンタルズで取引する人、テクニカルで取引する人、全員の思惑が含まれています」と教えてくれたのは億トレーダーのY・Iさんだ。
15億円トレーダーのジュンさんも「高値・安値、そしてキリ番が重要」と口を揃える。
158.00円や160.00円などキリのいいレートが「キリ番」。為替介入も160円にタッチした直後に入り、155円がターゲットにされた。当局もトレーダーもキリ番を意識しているから節目になりやすい。
「僕らもキリ番が近づいたら、トレードの準備をします。新規や決済の注文が集中しているキリ番にタッチすると急騰・急落といった『アクション』が起こりやすい。トレードのチャンスなんです」(ジュンさん)
高値・安値も同様で、「誰もが意識する高値・安値」は特に注目だ。
※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」7月号より抜粋、加筆したものです。