【1分読み切り】「最近イライラすることが増えた」という人は、“自分の異変”に気づいてください。
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】「最近、イライラすることが増えた」という人の危険な落とし穴Photo: Adobe Stock

些細なことでイライラする原因

今日は、ずっとイライラしているときは「疲れているサイン」というお話をしたいと思います。これは当たり前のことかもしれませんが、実はけっこうよくある現象なんです。

「イライラしているな」と感じたら、それは自分の性格が悪くなったわけではなく、単に「疲れているんだな」と考えることが大切です。

アテクシ自身、つい最近まで自分のクリニックを約10年間運営し、患者さんを毎日100人近く診察して、クリニックの管理者としての仕事をこなし、その後でメディア活動をすることもある忙しい日々を送っていました。

そんな日々のなかで、些細なことでイライラすることが増えてきたんです。

イライラしたら
環境を変えてみる

自分でいうのもなんですが、ふだんは明るくおおらかな性格なのに、「なぜ自分はこんなイライラする性格になってしまったんだろう……」と思うことさえありました。

しかし、これらはすべて“疲れのサイン”だったんです。つねにイライラしているということは、目の前の環境が自分には合っていないということなんですね。

すぐに改善できることなら、すぐに対処すべきですし、すぐには変えられないとしても、長期的にはその環境を続けないほうがいいでしょう。

疲れると脳の機能が低下する

アテクシが自分のライフスタイルを見直そうと思ったのは、まるで「怖い先生」になってしまったように感じたからです。

人間は疲れてくると脳の機能が低下して、通常なら気にならないことまで気になってしまうんです。脳のフィルター機能が弱まるため、些細なことでイライラしたり怒ったりしてしまうわけです。

ですから、最近イライラすることが増えたと感じたら、それは疲れのサインだというふうに考えて、現状の環境を見直すきっかけにしてください。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。