バブル崩壊で下落する
そんな株に見どころあり

 業績回復により株価が大きく上昇する可能性が高い株を見つけるためには、過去の株価の動きをチェックしてください。

 例えば、2000年のITバブルから大きく下落したものの、底打ちしたあとは2006年くらいまで大幅に上昇、その後2008年のリーマンショック後に再び大幅下落となったが2013年以降は再度大きく上昇……という動きです。

 つまり、バブルになれば大きく上昇する一方、バブルが崩壊すれば大きく下落する銘柄を見つけることが有効です。

 言い換えれば、国内外の景気等の影響により業績の変動が激しく、株価が大きく上昇したり下落したりを繰り返している銘柄です。

 典型例は不動産株です。不動産株の過去の株価チャートを見ていただければ、株価が大きく波打って上下していることが分かります。

 それ以外に、鉄鋼や海運、半導体などといった景気敏感株が候補になります。

 あとは、業界トップの銘柄より、3番手以降の銘柄の方が、株価の変動が大きくなるためテンバガーになりやすいです。そして、大型株よりも中小型株の方が同様に、株価の変動が大きいためテンバガーの可能性が高まります。

●中小型株とは?
株式市場に上場する銘柄は企業の規模によって、大型株、中型株、小型株に分類されます。企業の規模を測る指標としては、「株価×発行済株式数」で計算される「時価総額」が使われることが多いです。日本取引所グループでは、時価総額が高く、日々の売買代金も多いTOPIX(東証株価指数)構成銘柄上位100銘柄を大型株と定義しています。時価総額でいうと、およそ1000億~3000億円の株が中型株、1000億円以下の株が小型株といえるでしょう。