生理用品を買うのも苦労する女性
食費が捻出できず炊き出しに並ぶ

 恥ずかしながら私自身、インタビュー調査を行なうまでは気づきませんでした。令和の女子高生・女子大生らの5人に1人(約20%)が、金銭的理由から、生理用品を買うのに苦労していることを(21年「#みんなの生理」調べ)。

「生理の貧困」は21年3月ごろ、SNS上で話題になり始めました。Z世代の女性たちから「同世代に声を上げてもらえて嬉しかった」「それまで毎月(生理が来るたび)、女に生まれて損したと思っていた」などと聞かされたのも、このころです。

 とくに20年2月以降は、新型コロナによる「緊急事態宣言」が発令され、一時期アルバイト収入が減額になるなど、苦しい生活を強いられる学生も増えました。

 翌年、私がレギュラー出演していたテレビ番組でスタッフが取材した女子大生は、三度の食費が捻出できず、朝から自治体提供の食料給付(無料)の列に並び、友人と道端の野草(食用可)を摘んで天ぷらにして食べていたほどです(「所さん!大変ですよ」NHK総合、同2月11日放映分)。笑顔の裏で悲鳴を上げていたことを知り、本当にショックでした。