23年に私が取材したケースでも、単純接触効果が結婚に繋がったのではないかと思しき事例がありました。
東京豊島区のシェアハウス「RYOZAN PARK巣鴨」。デザイナーや医師、弁護士、記者、NPOスタッフなど様々な職業の人たちが入居しており、定期的にイベントなど、住民同士の交流も図られています。
12年の開業以来、20~30代を中心に20組のカップルが誕生し、すでに30人の子どもが生まれているそうです。
「(同棲カップルの)なりすまし」など不正利用も懸念されますが、それはまた別の角度から取り締まるべき課題でしょう。幸い、日本では33年、住宅の約3軒に1軒(現在約7軒に1軒)が空き家になると見られます(野村総合研究所予測)。
また、人口減少に悩む自治体は「移住」を希望する夫婦に、既に家賃やリフォーム費用の補助など様々な優遇措置を講じています。これらを、同棲カップルにも適用できないでしょうか。