アンチの手厳しい批評の数々
陰りつつある「カリスマ」の奮闘
コンビニ三国時代たる昨今、最大手セブン、ファミマ、ローソンの実態を数字で見てみよう。店舗数は順に、2万1248、1万6047、1万3779である(※2024年1月)。好きなコンビニランキングもこの順で、セブン48.7%、ファミマ20.2%、ローソン18.9%となった。店舗数と「一番好きなコンビニ」のランキングはおおむね連動しているようである。
【参考】
日本ソフト販売株式会社「【2024年版】コンビニエンスストア店舗数ランキング」
https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/chain-conveniencestore2024/
ITmedia ビジネスオンライン「『一番好きなコンビニ』ランキング 1位は『セブン』、2位は?」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2309/16/news031.html
セブンといえば、いつの頃からか食べ物がコンビニとは思えぬほどおいしくなり、多くのファンを獲得した。かくいう筆者もセブンを呼ぶときは必ず「さん」付けで、セブンを礼賛する記事を書いたりもした。
やがてセブンの独走状態が始まると、徐々にほころびが見え始めたのか、単純に人気に比例してアンチが増えたのか、セブンにまつわる否定的な声が聞かれるようになった。それは白飯おにぎり内の謎の空洞であったり、弁当の上げ底であったり、バナナミルクの「パッケージ詐欺」と呼ばれた騒動だったりした。要するに、何となく全体的にケチくさい傾向が見え、当時どっぷりセブン信者だった筆者はセブンをフォローする内容の記事を書いたこともあった。