年内入試で多くが決まる茨城の4校
開智望と同じく中等教育学校である土浦日本大学(土浦市)。国社と理数の二つの統合型試験を課し、守谷会場も設けて第一志望者を5人募集する[11月23日CSAT]が一番受験者数の多い入試回で、20 24年は348人が受けて実倍率1.39倍だった。志望者数は大きく膨らんでいるが、25年もかなり受けやすいだろう。
[12月7日ICL]も志望者数は大きく膨らんでいるが、24年の実倍率は1.24倍とやはりとても受けやすい。20人募集の[12月14日ISAT]も同じく1.34倍だったが、こちらはさらに勢いを増している。取手会場も別途設けて実施する[1月9日1回KBT]も増加傾向で、24年実倍率1.42倍は1倍台半ばを目指しそうだ。[1月23日2回KBT]は受験者数57人と少なめで増加傾向なのだが、24年実倍率1.73倍が25年には2倍に迫る程度であろうか。
卒業生の4割ほどが東洋大学に進学する東洋大学附属牛久(牛久市)。11月に行う入試から見ていこう。[24日午後適性検査型]が24年は最多の115人が受験し、実倍率1.26倍だった。志願者数もわずかとはいえ増加基調となっている。[24日午後英語特別]は12人が受験して1倍。いずれも24年は19日だった。24年は12月2日だった[30日専願]は、39人が受験して実倍率1.08倍とこちらも大変受かりやすい。1月と2月にも入試回はあるが、受験者数がごくわずかなので、ここでは触れない。
清真学園(鹿嶋市)の入試は2回だけ、[12月8日前期]と[2月1日後期]である。24年は12月10日だった前期は、227人が受験して実倍率1.36倍に、やはり1月20日だった後期は同33人・3倍となっていた。志望者数は少々上向いている。
常総学院(土浦市)は、24年に12月9日実施の[11月30日推薦・専願]が42人受験で実倍率1.08倍、12月2日だった[12月7日適性検査型]は828人も受けて同1.14倍だった。県立中高一貫校の勢いが、こんな入試回を生んでいることが感慨深い。1月の一般入試は受験者数も少ないので、やはり触れずにおきたい。