夢の国が描く未来
オリエンタルランドの中長期的な成長

 東京ディズニーリゾートは、数々の課題に直面しながらも、その一つひとつを未来へのステップに変えようとしています。猛暑やコスト増といった現実の壁、新しいエリアへの巨額の投資、そして未知の領域であるクルーズ事業への挑戦。それら全ては、夢の国が「永遠に愛され続ける場所」であるために必要な旅路の一部なのです。

 運営企業のオリエンタルランドの事業計画は、目を見張るものです。新エリアとクルーズへの投資額は、合計で約6500億円規模になります。この2つの大型投資から生み出される利益は、筆者の試算も踏まえると、合計1兆1000億円にも上る見通しです。

 東京ディズニーランドとシーは、ただのテーマパークではなく、誰もが子ども心を取り戻し、現実を忘れ、一瞬の魔法に浸れる場所です。時代が移り変わり、どんな試練が訪れようとも、ディズニーリゾートは進化し続け、訪れる人々に新たな感動を届けるでしょう。そして、新たな夢のステージであるクルーズ船の就航も、未来への大きな一歩となるはずです。

 これからも、私たちは夢の国が紡ぐ物語を見守り、共に歩んでいくことでしょう。変わりゆく未来の中で、東京ディズニーリゾートは光を絶やすことなく、照らし続けるはずです。

※筆者のYouTubeチャンネルでも解説しています!

クルーズ船のイメージ図の前でポーズをとるミッキーマウス、オリエンタルランドの吉田謙次社長、高野由美子会長、加賀美俊夫取締役会議長、ニューエクスペリエンスポートフォリオ兼ディズニーシグネチャーエクスペリエンスのトーマス・マズルームプレジデント、ディズニー・クルーズラインのシャロン・シスキーシニアバイスプレジデント、ミニーマウス(左から)ミッキーマウス、オリエンタルランドの吉田謙次社長、高野由美子会長、加賀美俊夫取締役会議長、ニューエクスペリエンスポートフォリオ兼ディズニーシグネチャーエクスペリエンスのトーマス・マズルームプレジデント、ディズニー・クルーズラインのシャロン・シスキーシニアバイスプレジデント、ミニーマウス Photo:SANKEI