デキる上司は「モチベコントロール法」探しを
上手にアシストする

 あなたが、単なる相談者ではなく、「上司としてのパーフェクト」を目指すならば、最後にもう一つだけトライしておきましょう。

 今回、あなたと話してモチベーションが改善したわけですから、それと同じことをメンバーが自分自身でコントロールできることを目指してもらいましょう。

 要するに、気晴らし、気分転換の方法を一緒に探すわけです。

 ジョギングや筋トレなどの、体を使う行動は非常に有効です。「モヤモヤすることが多いなら、定期的にジョギングとかしてみたら?」というのは、ベタではありますが、実効性の高いアドバイスです。筋肉を使って血流を回していると、脳内のモヤモヤは吹き飛んでしまうんですよね。もちろん、テニスやフットサルなどのスポーツをするのも良いアイデアです。

 また、相談してきてほしいと伝えるのも良いでしょう。「私でもいいし、他の誰かでもいいから、モヤッとしたときには誰かに話してみると良いと思うよ。先輩社員の○○さんとか、仲良いんだったら、相談してみるのもいいんじゃない?」というような形でしょうか。

 相手が、飲みニケーションがOKならば、「また、一杯飲みに行こうよ。今度は、そっちから声かけてよ」のような誘い方でも構いません。大切なのは、「今回は、こちらから声をかけたが、今後は、自分できっかけをつくってみてほしい」という気持ちを、うまく伝えることです。もちろん、無理強いしてはいけませんが、相手が自発的に問題に対して向き合う姿勢になるようにガイドしましょう。

 私生活へのアドバイスとして、「自分の機嫌は、自分で取りなさい」というものがあります。

 仕事におけるモチベーションも、全く同じ話です。メンバーが「モチベーションを自分でコントロールできる術」を身に着けられれば、メンバー自身にとっても、組織全体にとっても、プラスの効果が得られます。

 継続的にトライして、モチベーションを常に高く保てるチームをつくりあげましょう。