途方に暮れてハローワークでキャリアカウンセラーに相談すると、「ゼロから再度、能力を細分化して分析してみませんか?」と持ち掛けられます。細分化とはどういう意味か分かりませんでしたが、プライドを捨てて素直に3カ月間、自分に向き合いました。ところがその後、あっという間に適職が見つかり、面接に受かることができたのです。いったいどんな対策をとったのでしょうか。

能力、体力、長所を細分化
失業中に救われたカウンセラーの一言

「早く能力・体力・長所を細分化してできる仕事を見つけないといけないですね」

 これは、最初にカウンセラーに言われたことでした。

 細分化とは、事務的な能力や体力の得意不得意を細かく分けることです。それを、具体化して分類した性格とマッチングすると適性がわかるというものです。

 さらに、面接されることに慣れてないことも気づきました。これまで面接官としての経験はあったのですが、自分がされる場合の立ち居振る舞いを忘れていました。そして、うまく自分の長所、得意なことを細分化して伝えることができなかったので、何度も落とされてしまったのです。

 では、馬淵さんは具体的にどんな「細分化」を行ったのでしょうか。各項目について詳しく見てみましょう。

【能力面】

 まず、能力面では、職務履歴書を細分化して、具体的にどんな部署でどんな仕事をしたのか、1日の仕事はどんなことをしたのかなどを、細かく分けてみました。30ページくらいになりました。長く仕事をしていると、具体的な内容を明確にしづらくなります。

 朝、会社に着いてから1日にした仕事を30項目に分けて、それぞれに他人から褒められたことがあるか、自分で適性があるかを〇Xで明記しました。