【長所】
慣れていないので、長所を分析するのは大変でした。価値観や過去になりたかった職業、トラウマを洗い出します。これが最も大事なことでしたが、書き出してみると、自己肯定力が高まりました。
まず、馬淵さんの価値観とは何でしょうか。馬淵さんは、キャリアカウンセラーに「どんな会社や職種を希望しますか」と質問されても、曖昧な答えしか出てきません。実は、それは、価値観が明確でないからです。
そこで、「影響力」「社会的地位」「多様性」「報酬」「美的追及」「公共性」「安定」「冒険性」「身体的」「協調性」「権威」「秩序」「社会的貢献」から優先しているものを、3位まで順位付けします。
馬淵さんは1位が「多様性」(海外旅行やマニアックなツアーで異文化などとの触れあいが好き)、2位が「公共性」(地域活動、市役所などでのボランティアや派遣の仕事に興味がある)、3位が「影響力」(親戚の子どもに囲碁を教えて、子どもが成長していく姿が誇らしく感じている)でした。
「天職」を見つける自問自答
小さい頃になりたかった職業は?
次に、過去になりたかった憧れの職業から共通の理由を書き出します。実は、それが今のやりたい仕事や興味につながっていることが多く、天職になりえるのです。
馬淵さんが小学生のときになりたかったのは「学校の先生」でした。塾や小学校の先生がテキパキと働き、情熱的で楽しそうにイキイキとしていた。周りの子どもたちも慕っていた。人の上に立つと尊敬されている人はいいなと思った、という理由を書き出しました。
「パン屋」にも憧れました。美味しいパン屋で、新しい種類のパンが登場するたびにワクワクし、新しいものを作り出して世の中に提供したいという理由でした。
このように、理由を明確にすることが大事です。上記のことから馬淵さんが就きたい職業の共通点は、「人に影響を与える」ことということになります。
次に、小中高までの間に先生や友人、親や兄弟、親戚などから怒られたときに言われた言葉、傷ついた言葉を思い出して、書き出してみます。