「攻めの休養をしているときには、仕事の心配事からいったん気持ちが切り離されます。何によって活力が得られるかは、人それぞれ異なるので、やってみて活力が湧いたと実感があったものをぜひ日々のルーティンや、休日の過ごし方に取り入れてみてください」
オフが最初、その次にオン
休みを優先的に取っていくという発想
ここまで読んで「今度時間があったらやってみよう」と考えている人に、片野氏は「甘い」と警鐘を鳴らす。「オフの時間は、意識して今すぐ作ってほしい」
「オフが最初、その次がオンです。仕事の合間に休みを取るのではなく、まず休みを優先的に取っていく、という発想を忘れないでください。ビジネスパーソンにとって、疲労回復は死活問題であるはずです」
疲労がたまった状態では求められている期待値に到達できない。あるいはやり遂げるために長時間残業をしたり、休日を犠牲にして働いたりすることを余儀なくされる。しかし、しっかり休んで回復すれば、これまで以上のパフォーマンスを発揮できる。つまり攻めの休養は、ただの疲労回復法ではなく、より質の高いアウトプットや仕事の充実感をもたらしてくれるといえる。
朝起きてから寝る前までの生活時間を棚卸しして、スケジュールの中でオフの時間をマーカーで囲み、どんな過ごし方をするのか想像してみることからはじめてみよう。休み方を変えれば、仕事でエネルギーをすり減らすのではなく、充実感を感じられる働き方にシフトできるはずだ。