
WEBで後払い手続きが必要だなんて本末転倒
トラブルが発生したのが、4月の第1日曜日であったのも大きな問題点です。ETCは利用ごとにポイントが付き、そのポイントを通行料として使えるマイレージサービスがあります。このマイレージサービスは3月末が期限となっているため、3月にたまったマイレージを交換している利用者も多いことでしょう。
NEXCO中日本のマイレージサービスでは1000ポイントで500円分、3000ポイントで2500円分、5000ポイントで5000円分の還元があります。多くためた方がお得なルールなので、3月に交換する利用者が多いのです。
ポイントがたまって高速代が掛からないからドライブに行こう、と出かけたもののETCトラブルで料金を支払うはめになったとしたら、翌月のクレジットカード支払い予定が変わってしまうかもしれません。予定外の出費で、金融業者から借金をすることになっても、NEXCO中日本が保証してくれることはないでしょう。
今回の支払いについてもNEXCO中日本は、障害が発生している料金所をそのまま通行したら後日、通行料金はWEBでのお手続きをお願いいたしますとアナウンスしました。が、そもそも支払いや料金所通過を楽に済ませたいために利用しているETCなのに、WEBでの手続きが必要だなんて本末転倒ではないでしょうか。
利用者がETCカードの有効期限に気づかなかったとか、カードがきちんと挿入されていなかったなどの場合は、利用者が面倒を負担するのは仕方がないでしょう。ですが、NEXCO中日本が自分たちの不手際(仮にサイバー攻撃が原因でも)で防げなかった責任を利用者に負担させるのはおかしいです。
高速道路会社は公共性の高い企業ですが、一般企業であることには変わりありません。そのことをしっかり理解して、対応してもらいたいものです。